今年2月、神奈川県社会福祉士会県央支部研修会で、
『 社会福祉士が創造する見守りネットワークとは! 』 をテーマに話しをさせていただいたときに知り合ったHさん。
このHさんが地域で取り組んでいる、大和市の保健医療福祉ネットワークの総会に参加してきました。
このネットワークは、もともと市立病院の退院連携を課題に関係者が集まり、現在は月一回の定例会を活動としています。
医師の呼びかけで始まり、今では、地域包括支援センター、社会福祉協議会職員、各専門職の学習活動の場として定着しているそうです。
この総会の講演会に、講師として呼ばれたのです。
いただいたテーマは、
『 みま~も 』 に見るあんしん地域づくり!
今回用意した資料は、とくに自分が感じている、
ネットワーク構築の視点、
ネットワーク構築そのものについての発想の転換 の大切さを柱に組み立てました。
ネットワークは、「構築しなければ・・・」を前提に取り組めば重荷にしかならない。だって、ただでさえ忙しい業務の中で、仕事がまたひとつ増えるだけなんですから・・・・。
そうではなく、私たち医療・保険・福祉で働く専門職が創るネットワークは、自分たちが本来持っている専門性を発揮して仕事ができるために構築するもの。
近所からの通報により、その人の心身の状態も、親族の存在もわからないまま、生死に関わるぎりぎりの状態で初めて介入・・・。
このような際には、専門もへったくれもない!
そうではなく、ネットワークを構築することで元気なうちから地域に暮らす高齢者と関わる仕組み、地域の支え合いから、早い段階で私たち専門職につながるためのネットワークを構築すること。
これが柱となってさえいれば、あとは、それぞれの地域特性で考え、取り組んでいけばいい。
ネットワークはやらなければならないものではなく、ネットワークを構築することで、自分たちが本来の専門を発揮した仕事に向き合える。
このまま、今でさえ忙しい業務に追われているというのに、これから高齢者が増え続けていき、ますます困難ケースに終われる日々。
そんな中で、あなたは専門職として仕事を続けることはできますか?
それとも、もぐらたたきゲームのように、こちらの困難ケースが落ち着いたら次はあちら、あちらのケースの問題が解決していない中で、こちらでまた問題が起こる。この繰り返しを続けますか?
広い視野と、今後ますます深刻になる高齢化の先を見通して、ネットワーク構築を考えましょう・・・。
そんな思いを、作成した資料に入れて話しました。
翌日、Hさんからお礼のメールが届きました。そのメールの文章の中に、こんな一言が添えられていましたのでご紹介します。
↓
『 みまーもの取り組みは、新しい公共とも言える事業だと思います。
「 してほしい・・・」 ではなく、「 していこう!」 ということが、
今、求められていると思います。 』
大和保健医療福祉ネットワークの講演で使用した資料はこちらをクリックしてご覧ください。
Hさんと知り合うきっかけとなった、神奈川県社会福祉士会県央支部研修会で、 『 社会福祉士が創造する見守りネットワークとは! 』について書いたブログ記事はこちらをクリック!