大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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2013.3.3これからを生きていく!
  • 3月2日(土)みま~もが主催する年1回の特別セミナー
    「認知症の人と歩む町に!」
    を、参加者270名、スタッフ80名の参加で開催しました。
    当日の様子の詳細については、また後日書かせていただきますが、当日こんなことがありました。
    第1部 鈴木内科医院 副院長 鈴木 央 先生の講演の後、15分の休憩時間・・・。
    第1部 司会の役割を終えた私は、ロビーへ戻る。
    すると、ホールからちょうど出てきたAさんが私を見つけると近づいてきてくれた。
    私を見つめるAさんの目から一筋の涙が流れたかと思うと、その後止めどなく涙があふれ出てくる。
    何も返す言葉がなく近づくと、Aさんは私にこう話し出した・・・。
    「鈴木先生と、澤登さんの司会のあいさつを聞いていたら、5年間介護をしたアルツハイマーの母のことを思い出したの・・・。
    母の介護をしていた頃、今のような地域だったら・・・、自分自身も追いつめられることもなく世話ができたと思うと涙が止まらなくて・・・・。
    親の認知症のことを隠そう隠そうと、気がついたらご近所や友人ともすっかり会うこともなくなってしまって・・・。
    あの頃、今のような地域だったら・・・・」

    私 : 「Aさん!今だからAさんができることがいっぱいあるんですよ。一緒に今を考えよう!  
    もうすぐ、2部が始まるから涙を拭いてぇ、わらび座の皆さんから元気をいっぱいもらいましょうよ! 」

    「そうね、澤登さんありがとう・・・。」
    そう言って、Aさんは再びホールへ戻っていった。
    2部のわらび座の舞台が終わり、多くの参加者が大興奮で帰途へと向かう・・・。
    その中に私はAさんをみつけ、声をかけた。
    私 : 「どうでしたか?」
    「今日は本当に貴重な機会をありがとう・・・。わらび座の方たちから、心の底から元気をもらえたわ!
    そう、私はこれからもこの地域で暮らしていくのよね。この地域には、鈴木先生や澤登さんたちがいてくれる!
    私もがんばるわ!また来年度からのセミナーも参加するからよろしくね!」

    一方通行の自己満足、達成感などいらない。
    対象とする人を決め、何を目的に取り組むのかを明確にしたら、あとはその対象と決めた人たちがどう感じてくれているのかがすべて!
    「自分はがんばった!」、「これだけやったのだから感謝されて当然」
    そんな一方通行の善意の押しつけは、行きつくところ、「してあげる側」、「してもらう側」という目に見えない線引きを作るだけ。
    お互いが、「今」という時代の中でできることを、協力できることを、考えればいいのではないでしょうか?
    それが、私たち専門職が日頃、お題目のようによく使う言葉に置き換えると、「連携」・「ネットワーク」というものになるのでしょう。
    心から言いたい・・・。
    ネットワークづくりとは、専門というせまい領域だけで築くものではなく、 地域に暮らす、地域で働く、すべての人たちが対象なんです! ・・・・・と。
    みま~もの24年度が、これで終わりました。今年度も何とかやり遂げました。
    やり遂げた瞬間に、またその先の道が続きます。
    ただ、ちょっとだけ立ち止まりましょう・・・。
    そして、みま~もに関わる全ての仲間たちに感謝の思いを綴りましょう。
    ありがとう!これからも一緒に歩んでいきましょう・・・  
    認知症セミナーの翌日、わらび座公演班のリーダー剛くんがブログに当日の様子を綴ってくれていました。
           ↓
    劇団わらび座ブログは、こちらをクリックしてご覧ください。
    鈴木 央 先生!
    わらび座の皆さん!
    元気と理解と、そして笑顔を、ありがとうございました!!
           ↓
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