大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2012.12.1みま~もの5年 ② ~新たな協力者~
  • 前回の記事では、みま~もの代表中村さんについて書きました。
    もう一人、みま~もの5年を語るときに忘れてはいけない仲間がいます。
    有料老人ホーム「NRE大森弥生ハイツ」施設長 片山さんです。
    片山さんとの出逢いは、私がまだ地域包括支援センターのセンター長になる前、同医療法人のケアマネージャー管理者をしていた頃までさかのぼります。
    当時、有料老人ホームNRE大森弥生ハイツはまだ開設したばかり・・・。その頃片山さんは施設の相談員、ケアマネージャーでした。
    私が担当していた利用者の方の入居の相談もかねて大森弥生ハイツに見学に行き、そこで初めて片山さんと会ったのです。
    当時の片山さんの私の印象は、「自分たちがこれから築いていく施設に対する思いや、理想を大きく持った人だなぁ~~~」というぐらいの印象でした。
    それからも細々とですが関係は続いていて、みま~もの立ち上げイベントのときも、
    「施設の外出行事として入居者と参加してみたら?」 という私の声かけに入居者と一緒に来てくれたことを思い出します。
    そしてみま~もを立ち上げ、何とか月1回の 『地域づくりセミナー』 も、定期的に開催を継続し1年が過ぎようとしていた頃、再度、正式に協賛施設として関わってほしいということを片山さんに打ち明けました。
    その頃には、施設長となっていた片山さん。
    「入居者のためだけにある施設では、入居者だけの特別な場になってしまう。そうではなく、地域との垣根をなくし、地域に在る施設になることが、結果的には入居者の人たちもその地域の住民でい続けることができる!」
    そんな片山さんの施設に対する理念と、私たちみま~もの思いが共鳴し、新たに協賛施設として加わってくれたのです。
    NRE大森弥生ハイツが加わってくれたことで、私の頭の中にあった新たなみま~もの2年目からの事業
    「みま~もレストラン!」 
    が、4月からスタートしました。
    「都市部には、地域のコミュニティーをつくるような『場』がない。でも、高齢者施設などの社会資源はたくさんある!
    この施設が、入居者のためだけではなく地域住民にも拓かれた場になれば・・・・。」

    そんな思いを、会発足間もない頃からイメージとして持っていました。それが、片山さんとの出逢いにより実現できたのです!
    片山さんは、
    「みま~もレストランの立ち上げにはこの子がどうしても必要!」
    と、当時、大森弥生ハイツから別の施設の栄養士として異動したばかりだったSさんを、グループの上司に話し、再び大森弥生ハイツに戻し、企画・運営から関わらせました。
    このSさんというのが、今ではみま~もになくてはならない、そして今では押しも押されぬ不動のみま~もの管理栄養士 さとちゃんです!
    2年目の2009年4月から今まで、みま~もレストランは休みなく毎月営業してきました。
    NRE大森弥生ハイツから名店街会館・・・・。
    そして今年度からは大森柳本通りに新たに完成した私たちみま~もの拠点 「アキナイ山王亭(みま~もすてーしょん!)」と、みま~もの発展とともに場所を変えてきましたが、片山さんとさとちゃんは揺らがずにこの事業を継続してきてくれました。
    NRE大森弥生ハイツの運営母体は、「日本レストランエンタープライズ」。
    つまり、JRグループが介護事業として初めてつくった施設が片山さんの施設なのです。
    そこの施設長です・・・。常に責任が付きまとう。
    そんな中、みま~もという当時まだ何の実績もない一任意団体の取り組みに全面協力をしてくれた。
    そして4年たった今も変わらずに・・・、というか、今ではみま~もの大森地区代表として、みま~もステーションの運営に関わってくれているのです。
    片山さんや中村さんだけではありません・・・・。
    みま~もの5年の歩みは、みま~もと出逢ったこの地域の医療・保健・福祉専門職、いえ、それだけではありません。
    地域で働く全ての人たちの、この会に対する可能性とこの地域への思いが重なり、その一人ひとりがそれぞれの新たな一歩を踏み出した結晶なのです。
    私はこのブログ上でよくこう書いています。
    「ネットワーク」、「連携」とは組織体組織の組織間連携ネットワークであると・・・・。
    その考えに変わりはありません。
    でも、やっぱり 『人!』 なんです。
    人が組織を構成している。その中の誰かが人に刺激を受け、何かをやってみようと歩みだす。
    それなしに、組織と組織がつながり合うことなどないのです。
    一人ひとりが人に共感、共鳴し、今の自分から具体的な一歩を踏み出す。これ以上に尊いことがあるでしょうか?
    自分だけで考えていたって何も動かない。
    どこぞのお偉い人が正論を百篇唱えたところで人は動かないし、共鳴・共感が得られるとは限らない。
    ちっぽけでもいい。小さな一歩であったとしてもいい。何かをスタートさせることの方がよほど大事なんです。
    何かをやりだしての 『実感』 ほど、人を成長させるものはない。
    一緒に何かを取り組むことで共感や共鳴が広がっていくのです。
    みま~もは5年間歩んできました。
    この地域には、新たな一歩を踏み出した専門職たちがたくさんいます。自分の一歩を母体法人に理解とともに広げ、歩みを止めずにここまできた専門職がたくさんいるのです!
    そして、この専門職たち、地域の企業で働く人たちが地域でつながり合っている。
    これ以上の地域で暮らす人たちの安心ってあるでしょうか?
    地域包括ケア=「まちづくり!」なんです!だからやりがいや楽しさや豊かさが醸造されていくはずなんです。
    一部の人の負担を強いるものであってはならない。やらなければならないものでもない。
    みま~もは、そう思っています。
    みま~もの5年・・・。この場で改めて、みま~もに関わる全ての人たちにお礼を言いたいと思います。
    ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
    有料老人ホーム「NRE大森弥生ハイツ」
          ↓
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    施設長であり、みま~もの大森地区代表 片山さん。
          ↓
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    みま~もレストランを育て、支え続けてくれている、日本レストラン・エンタープライズ 管理栄養士 佐藤さん(さとちゃん!)
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