大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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2011.7.26スパイス!
  •  「今、どこの地域の包括支援センターも、ネットワークを構築していく前の段階で、イメージを持つことに悩んでいる。
     思いや、やる気だけでは進んでいかない。ネットワークをもっと、システマティックに考えていかなければ、人のやる気や思いだけが頼りになってしまう・・・。
     その点をどう考えていますか?」

     ある方からそんな質問を受けた。
     システムとして構築していく大切さは、よぉ~~~くわかっているつもりです。
     ネットワークって、『 主観 』的要素が多分に大きいんですよね・・・。
     つまり、 やっていると思えばできている。まだまだと思えばできていない。 
     ネットワークが現時点でどのような過程にあるか、達成の基準、大前提として、どのように具体化していけばいいのか?
     たしかに都市部と地方のちがい。100あれば、100通りの地域特性のちがい。ちがいに合わせた柔軟性、その地域にある資源、人に、そこで働く専門職として、自身の目を向けることは重要です。
     ですが、誰が取り組んでも、目標とできる形作る基準は提示しなければ、できるかできないかは、そこで働く『人』のやる気まかせ。それでは、蓄積になっていきません。
     地域包括支援センターが、ネットワーク構築の中核機能と明確に役割を担わせるのであれば、『人』の力にゆだねるのではなく、この、医療・保健・福祉の三職種を配置している地域包括支援センターが、担うネットワーク構築とは、どのような手順で実施していけばいいのか?
     どのようなネットワーク構築を、地域包括支援センターが役割とするのか?そろそろ方向性を明確にしてほしい。
     そうでなければ、多忙な業務を抱えている地域包括支援センターで、それでも、必要性を感じて、ネットワーク構築に取り組んでいる、多くの地域包括支援センターが、疲弊してしまうのは明らかです!
     システマティックに方向性を明確化することの重要性を感じています・・・。
     私が考える方向性は、元気なうちから、地域包括支援センター、地域の専門職と縦横につながることができる仕組みづくりです。
     そもそも、介護が必要のない地域住民にとって、「地域包括支援センター」、「医療・保健・福祉専門職」など、必要のない、日常生活ではお目にかかったこともない存在。
     そこが、キーホルダー登録システム、定期的なセミナー開催によって、接点ができる、日常の中でつながりができる。
     地域住民が、万が一の安心につながると、元気なうちから登録をしているキーホルダー登録システム。
     これをきっかけに、住民と、地域包括支援センターとのつながりを、「更新」というかたちでずっとつなげていく。
     キーホルダー登録システムを通して、警察・消防・医療機関等との連携体制を構築していく。
     そして、自治町会・民生委員等とは、キーホルダー登録システムの普及啓発での協力体制を構築。具体的な取り組みを通して、機関、地域団体との連携を図ることが大切です。
     そして、サービス事業所などに呼びかけ、ともに専門職として、地域住民への気づきの提供となる、セミナーの定期開催。
     定期的に開催することにより、地域住民との顔の見える関係性や、専門職を身近に感じてもらえるきっかけとなっていきます。
     このセミナーは、地域にある事業所と連携して取り組むことにより、個別支援の際の連携にも、必ず役立ちます!
     システムとしては以上!
     この、キーホルダシステムと、定期的なセミナーという具体的な取り組みを通して、事業所、専門機関、地域にあるさまざまな団体と、つながり合う仕組みです。
     「つながろう!協力し合おう!」と、何十回、何百回唱えたところで、むなしく、こだまだけがかえってくるだけ。
     具体的に取り組むことを明確にして、この取り組みを通して連携・協働し合う中で、ネットワークというものは醸造されていくんですよね。
     この活動を基本として、あとは、それぞれの地域で、生み出されたネットワークの中で、地域に応じた自由な取り組みをしていけばいい。
     キーホルダー、セミナー、具体的な取り組みを通して、地域住民とつながっているのだから、自由な取り組みも、具体的な形で根づいていくはず!
     サロンもよし!住まいを考えてもよし!
     生きがい活動・・・・、いいんじゃぁなぁ~~~~~い! 
     システムを明確にし、共通認識さえ持てれば、後は、自由に育ませていけばいい。そう思います。
     
    みま~もの取り組みを通して考えている地域包括ケアのシステム構築の概要図は、こちらをクリックしてご覧下さい。 
     が、 こんなに、システム、システムと書いておきながら、それぞれの地域で働く人たちのネットワークを形作るためのひたむきさ、思い、その人らしさで地域で暮らす人たちと向き合っていくというような、
     ネットワークを築く上での 人間味あふれたスパイス! のようなものが、じつはシステムより、何より、重要だと考えている沢です。
    みま~もステーションの新たなミニ講座が9月から始まります!新講座は、「そばうち体験!」
    講師のAさんが、事務所に自分で打ったそばを持ってきてくれました。ちなみにAさんはそば打ち2段の腕前です。
    見てください!このそば!
    今回は、福井県産のそば粉、石臼挽き法だそうです、
           ↓
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    この日、一人で残業しなければならなかった私のために、たぐナースが、Aさんがくれたゆで方どおりに作ってくれました!
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    ゆで時間、30~45秒!この麺のつや!うまそぉ~~~~~。
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    さすが、たぐナース!そば湯も用意してくれました。
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    うまいっ! この3文字しか思いつかない。
    今から9月の講座が楽しみです。
           ↓
    P2307151100111.jpg

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    “スパイス!” への2件のフィードバック

    1. たまこ より:

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      みまーもの実践のシステム論
      前回に続き素晴らしかった!ご苦労されて、皆さんで積み重ねて来られた実践を…なんと太っ腹でいらっしゃいます。
      深く納得し、自分自身、参考にしたいと思いました!
      さわさんの言葉は明解で、すっと頭と心に入ります。その明解(明快!)さが、様々な対象への活動の広がりを呼んでいらっしゃるのだと思います。

    2. さわ より:

      SECRET: 0
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      たまこさん。いつもコメントありがとうございます。
      そう言っていただけるとうれしいです。

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