私が大好きな、山田洋次監督による映画 「ダウンタウンヒーローズ」(1988年松竹制作)。
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戦後、学制改革を翌年に控えた最後の旧制高校生の生活を描いた映画で、早坂暁氏の自伝的小説が原作です。
この映画の中で、卒業を控えた学生たちに、最後の授業で教師が話す。
「これから時代はどんどん変わっていく。
欲しいものも手に入るようになり、もう、腹を減らして勉強するようなこともなくなるだろう。それにしても・・・・、ひもじかったなぁ~~~(学生 笑)
そして、何より、自由の時代がやってくるだろう。
自由というものには二通りある。 『 フリー 』 と 『 リバティ 』というものだ。
『 フリー 』 とは、もともとある自由・・・。与えられた自由とでも言うんかな・・・。
『 リバティ 』 とは、自分たちで勝ち取っていく自由だ。不自由さから、自分たちが欲して求めていくものだ。
これから社会に出ていく君たちに、私から伝えたいことは、 フリーではなく、リバティこそ求めていってほしい ということだ 。
今日のこの言葉をどうか忘れないでほしい。」
学生たちは感動とともに立ち上がり、教師に拍手を送る。
学生たちの 「 ダンケ! 」 (ドイツ語でありがとう) という言葉がこだまする・・・・。
20年以上前に観た映画のワンシーンなので、この通りの台詞だったかは定かでない。
ただ、この「自由」という言葉へのとらえ方、考え方は、20代の私の心の中に「ストン」と落ちた。
あれから20年以上が経った今でも、時々あの映画のこの場面を思い出す・・・。
自分が大事だと思い、一歩を踏み出す。
自分が大事だと思うものを貫くためには、「自分が大事」と、自己主張だけをしていても貫くことなんてできない。
今という時代をみつめ、そしてこれからの未来を見通し、多くの人と共感できるものでなければ、いくら自分が大事と思っていたところで、しょせん自己満足でしかない。
自己満足レベルの「大事」を、誰が認め、その人のやりたいようにさせてくれるでしょうか?
それほど今の社会は甘くはありません。何せ、せちがらい世の中ですから・・・・
自由に生きる!
自分が思ったように歩む!
自分の思いを貫く!
そのためには、自分が思い描く 「 大事! 」 を、多くの人と共感できるものに高めていかなければ実現などできません。
もともとある自由ではなく、自分が求める自由。
「リバティ・・・・」
映画「ダウンタウンヒーローズ」で、教師が学生に伝えた最後の言葉に、20年以上経った今でも、私は共感します。
リバティこそ自分の中に欲し、求めていく自分でいたいと・・・・。
事務所近くの掲示板に、高齢者見守りキーホルダー登録事業の案内が貼られていました。
みま~ものキーホルダーが、大田区の事業となり、そして着実に、地域住民の人たちに根ざし始めています。
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