大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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2009.12.22人間同士のお付き合い
  •  手元が震えている・・・、緊張した面持ちの中に、「これだけは言わなきゃ・・・」という気持ちがこもる・・・。
     「このキーホルダーは、私たちのような高齢者の安心につながるんです!この取り組みは、大森だけでなく、全国に広がってほしい!」
     昨日、我が包括支援センターに、NHKの取材が入った。この間、E記者と打ち合わせを重ね、おおた高齢者見守りネットワーク事業「SOSみま~もキーホルダー登録システム」について、番組に入れてもらうこととなった。
     SOSキーホルダー登録システムの申請開始から4カ月。登録者は700名を超えている。このシステムを広げている大きな力は、「このシステムは私たちの安心につながる」と思ってくださった民生委員や、地域に暮らす方々。
     今回の取材では、7月から欠かさずにセミナーに参加し、申請開始の翌日に登録してくださり、友人にも広げてくれている、Nさんに取材協力をしてもらった。
     「包括の皆さんがそばにいてくれれば・・・」という条件で協力してくれることになったが、「前日はドキドキして眠れなかった」と話す。
     北国の生まれ、娘さんは、Nさんが何かあってもすぐには来れない距離にいる。外出先で転倒し入院した経験があり、必要以外には外出することがめっきり少なくなっていた・・・。
     7月、キーホルダー登録システムについて私が説明をしたセミナーに初めて参加し、申請開始の8月を心待ちにしてくれていたそうです。
     取材に協力すると決めたものの、緊張で毎日事務所に連絡が入る。「この取り組みの大切さを伝えられるのは私たちじゃない!この取り組みが、自分たちの安心につながるんだと広げてくれている地域に暮らしているNさんでしょ!」
     我が包括支援センターの職員に背中を押され、震えながらカメラの前で語ってくれた。
     取材が終わった後、今までの緊張が一気にほぐれたのか、「あっ!このキーホルダーはお守りのようなものというセリフを言うの忘れてた!」、「今度また取材があったら言ってね、もうちょっとうまくやるわよ!」いつもの明るいNさんに戻っていた。
     私たちの目には、いつも明るいNさんしか映っていない。しかし、自分の身体の衰えを感じ、外出することも臆病になっていたNさんが、つい最近まで私たちの身近にいたのです。
     今は介護が必要ではない、様々なサービスを利用することもない。それでも、「何かあったら・・・・」という一人で暮らしている不安は、元気で明るいNさんすらも外に出ることを躊躇させていた。
     都会で一人暮らす高齢者の不安は、今は元気であっても変わりはない。私たち専門職は、今、すぐに私たちを必要とする高齢者や、その家族だけに目を向けるのではなく、Nさんのような人たちにもしっかりと目を向けなければいけないのではないでしょうか。
     取材が終わった後、Nさんは記者に話す。「私はね、この人たち(包括職員たち)と、友だちになってもらってるの!いつもこうやって来ては、話しを聞いてもらってるのよぉ~。それって、なんか嬉しいわよね・・・」
     専門職として、介護が必要な方、そして、そのご家族への専門職として関わる立ち位置・・・。そんな相談援助の技術・理論はわかっています。
     しかし、今は私たち専門職を必要としない、Nさんのような地域に暮らす人たちとの関わりは、もう少し自然でいいのではないでしょうか?
     「気にかけています。何かあったら、いつでも専門職としてすぐに関わりますよ!でも、なるべく必要としないでね。いつまでも、地域に暮らすNさん、地域で働く私たち、同じ大森にいて気心知れている者同士・・・。それでいきましょう!でも・・・、私たちが何を専門として働いているのか。それだけはよぉ~く理解しておいて!」
     これでいい。これだけ確認しておけばいい。あとは人間同士のお付き合い。そうですよね、Nさん!
     今回の取材の放映日は、年末年始のどこかになるそうです。わかったら、お知らせしますね。 
     
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