大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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2013.5.20地域に暮らす安心の本質に向かって
  • 5月18日(土)
    みま~も6年目となる、平成25年度初の地域づくりセミナーを開催しました。
    地域づくりセミナーのシーズン開始は5月。これから平成26年1月まで毎月セミナーを行っていきます。
    25年度最初の地域づくりセミナー講師は私・・・。
    じつは、みま~もは丸5年を歩んできました。セミナーに参加してくる方々も広がり、
    「みま~もって何?区がやっているの」、「毎回楽しみにセミナーやイベントに参加しているけど、運営費用ってどうしているの?」、「この会は何を目的にして取り組んでいるの?」
    ということを理解しないで参加している方々も多くなってきているような気がします。
    そこで5年の節目に再度!参加者が暮らす大田区の専門職たちが、どんな思いで「みま~も」を発足したのか!
    どんな目的で、セミナーやみま~もステーション、そしてみま~もの代名詞!キーホルダー登録システムを生み出したのか!
    6年目となる地域づくりセミナーの初回に話すことを決めたのです!テーマはそのまま!
    「みま~もの歩みについて」
    今年度から、会場も区の施設 「ラズ大森」を優先使用で1年間使うことが可能となりました。これも、みま~もの5年間が築き上げた、区との関係がなし得たものだと思います。
    みま~もは、地域で働く医療・保健・福祉専門職が地域に暮らす人たちのために、「何かしてあげる」的なものであってはなりません。
    地域に暮らす人たち、そして、地域で働く私たちが一緒になって同じ町づくりの目的にたって、築き上げていくものだと思っています。
    だからこそ、私たちの思いを理解してもらおう!共感して一緒に取り組んでもらおう!そんな趣旨で今回のセミナーを企画したのです。
    それにしても・・・、「みま~も」で、一つのセミナーを話すというのはなかなか至難の業でした・・・ 
    でも、100名の参加者は、私たちの思いをしっかり受け止めてくれました。
    医療連携、医療・介護連携、地域連携・・・・。
    今、医療・介護業界は、この「連携」・「ネットワーク」という言葉の花盛り。
    しかし私には、専門職側のひとりよがりな思いや達成感の押しつけのような気がしてならないのです。
    専門職同士で仲良くなる。これが連携なんだとつながりをつくって本来向かうべき「地域」は置いてけぼり。
    「自分たちは連携ができている!」という自負や達成感を持っているが、地域に暮らす人たちは、そんなこと知っている人は誰もいない。興味もない。
    専門職の自己満足はもうやめましょう。
    地域と専門職が、同じ町づくりの目的に立って協力・連携し合うためのベクトルに向かいましょう。
    たしかに、そんなにたやすいものではありません。
    でも、だから「連携」が必要なんではないですか?
    専門職同士の仲間づくりが、連携やネットワーク構築の目的ではないんです。専門職が連携して、何の目的に向かうのかが重要なんです。
    今回のセミナーでは、大森地域の専門職たちが手をつなぎ、力を合わせて取り組んでいる「みま~も」のすべてを参加者に伝えたつもりです。
    参加者である地域住民からは、今までのセミナーで過去にないほど数多くのご意見をいただきました。
    その一つひとつが、私たちが5年間、これをつくるためにやってきたんだと確信が持てるものばかりでした。
    みま~もの成長を自分事として喜んでくれる人、みま~もの専門職たちの成長を、息子や孫の成長のように見守ってくれている人、
    80歳代の方が、「自分にもできることがあるのでは?」と主体的に関わろうと決意してくれる・・・。
    うれしいことです。まっすぐに、きちんと理解してもらうことに力を注げば、必ずその思いは広がっていく。
    今回のセミナーは、地域に暮らす皆さんに、5年間自分たちがやってきたことがまちがっていなかったんだと確信をもらうことができたセミナーでした。
    あらためて、みま~もに関わる大田区の専門職たちは、地域に暮らす皆さんに育ててもらっているんだと実感した1日でした。
    すべてを紹介することはできませんが、アンケートの自由記述欄に書かれた参加者の意見の一部を紹介します。
    <アンケートより>
    「たったひとりの思いから、5年もの間すごく大変なこともあったと思うが大成功ですね。これからも専門性を充分に活かし、多くの人を見守ってください!安心して暮らせる入新井・・・、いいですね。」 (60歳代女性)
    「地域にこのようなサポートがあることが心強く思います。今後いつお世話になるか、また、協力できるときが来れば参加したいと思います。」 (70歳代女性)
    「みま~もの歴史がよくわかりました。最初の頃ダイシン百貨店でやっていた時と比べるとビックリします。5年間という時の中で、皆様の感心と安心の場ができました。」 (60歳代女性)
    「センター長の話を復習するように聞きました。日々の活動ご苦労様です。そして、高齢者のことを今後とも考えて、住み慣れた町で安心して暮らせるようにお願いします。私たち老夫婦が困ったときに、相談に伺いたいと思います。その節はどうぞよろしくお願いします。」 (70歳代女性)
    「私は独居老人です。行く先を考えると不安な心でいっぱいになります。これからますます老いに向かって行く者にとって、みま~もは心強く、誠にありがたい存在です。皆様方とお会いする機会があればいつでも参加させていただきたいです。よろしくお願い申し上げます。」 (70歳代女性)
    「みま~もの活動理念がよく理解できました。相手の手が届く距離にいなければならない。手が届く距離にいる人しか手をさしのべることはできない・・・。できることがあったら協力させていただきます。」 (60歳代男性)
    「今までのルーツが聞けてとてもよかった。じつは私の兄も孤独死・・・。新聞のたまり具合で死亡日を決めた状態でした。私も人との関わりが下手なので、何かしなければと思っているところです。」 (70歳代女性)
    「時間の都合がつく限り、仕事に役立てたいと思いつつ初回から参加してきたセミナーでしたが、澤登さんの話は本当に感動的でした。いつの間にか自身もしっかり高齢者になってしまいました。」 (60歳代女性)
    「やさしさ、あたたかさ、熱意など、皆さんのお気持ちがすごくうれしかったです。」 (80歳代女性)
    「月日がたつのは早いこと。みま~もが5年を経過し、立派に成長してきていることがわかりました。私は平和島の方に住んでいるのでなかなか思うようなお手伝いができませんが、来られるかぎりいろいろ参加していきたいと思って参ります。今年度もよろしくお願いします。」 (80歳代女性)
    「思うことですが・・・・、私の住む地域にもこんな組織があればいいなと思います。」 (60歳代女性)
    「みま~もの活動、立ち上げの経過など本で読んでおりましたが、よりわかりやすく大変よかったと思います。全国的に広がればいいと願っております。」 (80歳代女性)
    「根がしっかりと張っている様子がわかりました。 合掌 」 (70歳代女性)
    「みま~もがどうしてできたか、今までの経過がとてもわかりやすかった!そして、私たちがこれから何をやるべきなのかもわかりました。」 (70歳代女性)
    「私は 幸 (しあわせ)に思いました。」 (80歳代女性)

    最後に、セミナー最高齢 定期参加者(97歳)の感想です。 
    「すべての話が、あたたかく心の中に伝わって参りました。
    ~みま~の皆々様~ 
    本日は5周年記念、誠におめでとうございます。皆様のたゆまぬご努力とあたたかい慈しみの溢れるお心で、多くの老人を心豊かにご指導いただきまして、どんなにか多くの人々が感謝申し上げて生きがいを与えていただいていることでしょう。
    毎月、家族のようなあたたかいお心で迎えていただき心から感謝申し上げます。どうぞ皆様、お体を大切に、これからもよろしくお願い申し上げます。」 (97歳女性)
     
    今回のセミナー用に私が作成した資料は、こちらをクリックしてご覧になれます。
    5月18日(土)セミナー当日!
    スタッフの集合時間よりも早くパンと、株式会社アイシーズの皆さんが事務所に到着!
    本日の参加者へのお土産のパンを120個用意して持ってきてくれたのです!
    まずは、袋詰めの開始です。
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    「株式会社 アイシーズ」職員、ブレッドライセンスを持っている調理師の I さん。
    今日のためにこれだけのパンを準備してくれました。
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    パンの袋詰め完了・・・・。
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    続々と協賛事業所スタッフが包括入新井事務所にやってきました。
    まずは今日の流れお打ち合わせ。打ち合わせを進めるのは、今月のセミナー担当 株式会社フロンティア 伊藤くん。
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    会場に行く前に、事務所で当日資料の折り込み作業。
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    準備ができました。それでは会場のラズ大森へしゅっぱ~~~~~つ!
    大勢のスタッフで荷物を持っての大移動。まるで、大名行列みたいですね・・・ 
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    会場に着くと、まずは資料とお茶を座席に配置。
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    みま~もステーションで開催している各講座を写真で紹介。
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    今日のセミナーは、「みま~もの歩み紹介!」。
    講師は私。せっかくの機会なので、「書籍 みま~ものキセキ!」の販売コーナーも用意しました。
    聖路加看護大学大学院生 なべちゃんが、ホワイトボードに看板を書いてくれました。
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    「販売は私たちにまかせて!」
    (株)ファーコス あい薬局 ケアマネージャー しろっつー! 圧しの強さには定評があります 
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    受付はとびっきり笑顔のこの二人。よろしくね!
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    じつはこの日・・・、みま~もセミナーの一つ上の階では、大森医師会の先生とエーザイ、そして我が包括支援センター主催で、専門職を対象とした「認知症セミナー大森」を開催。
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    100名を超える専門職の方々が会場にいっぱいです!
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    じつは、この「認知症セミナー大森」とみま~もセミナーの日程が重なってしまったため、医師会の先生に事情を話したところ、
    「こっちは私が進行するから、ただ開会のあいさつだけはよろしくね!」  と、いうわけでぇ~
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    みま~もセミナー30分前に上の会場へ行き、開会のあいさつ。
    同時刻に2つの役割をこなすという超多忙な1日となってしまいました・・・。 
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    無事、「認知症セミナー大森」での開会のあいさつを済ませ、みま~もセミナーに戻ると時間は14時。
    みま~もセミナーの開会です!司会は(株)フロンティア期待の若手!〇〇くん!
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    みま~も代表 中村さんより新年度のあいさつ。
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    私の話しは休憩をはさんで約1時間45分。
    みま~もの5年間の歩み、そしてみま~もの会を発足した思い、みま~もの目指す目的などを話しました。
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    話しの途中で、取材協力をした NHKスペシャル「消えた高齢者 ~無縁社会の闇~」を観てもらいました。
    皆さん、興味深く観ていました。
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    休憩時間。
    書籍 「みま~ものキセキ!」販売コーナーでは、本を購入する参加者が多く並んでいました。
    ありがたいことです・・・・。
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    休憩終了後には、参加者へのサプライズプレゼント!
    「株式会社 アイシーズ」調理師 I さんより、自己紹介と今月開催されるみま~もステーション講座 パン作り教室のお知らせ。
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    参加者一人ひとりに手作りパンのプレゼント。
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    やっぱり、お土産ってうれしいものですよね・・・。
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    後半は私だけが話すのではなく、みま~もに関わる協賛事業所のスタッフに、「なぜみま~もに関わっているのか?」という想いを話してもらいました。
    (株)フロンティア 主任 伊藤くん。24歳で入社すぐに新潟店に配属。
    27歳に大田店に異動となり、みま~もに出会いました。現在30歳!
    「私は、福祉用具業者ですが、ただ福祉用具を運ぶだけが仕事ではないと考えています。ときに私の範疇を越えた施設の相談や食事のこと、体調のことであったりもします。
    しかし、みま~ものつながりがあれば、お客様の困っていることをみま~もの専門職のみんなに相談し、返答できます。そんなつながりをもっとつくりたいと思います。」
    立派になりました・・・。この伊藤くんの話は、「みま~ものキセキ!」に、コラムとして掲載されています。
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    そしてもう一人は、我が地域包括支援センター入新井 社会福祉士!あっこちゃん。
    このあっこちゃん、じつはみま~もが始まった頃は、協賛事業所 訪問マッサージ事業所の事務員だったんです。
    みま~もに参加する中で、福祉専門職になりたいという思いが高まり、社会福祉士養成学校の通信科へ入学。
    そして社会福祉士となり、晴れて希望する我が地域包括線センター職員となったのです!
    この二人の朗読には、参加者から惜しみない拍手が起こりました。
    アンケートには、このようなものがありました。
    「スタッフの皆様、いつもながらお世話になり厚く御礼申し上げます。福祉用具会社の好青年!訪問マッサージの事務員だった子が、今や包括入新井のあっこちゃん!すばらしいことです・・・。」 (80歳代男性)
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    セミナー終了・・・・。
    毎回、このようにアンケートをていねいに書いてくださる参加者を多く見受けます。
    みま~もセミナーのアンケート回収率は、毎回おどろきの95%以上!
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    終了後も、「みま~ものキセキ!」を購入してくれる参加者が数多くいます・・・。
    せっかくなので大サービスのサイン会!
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    片付けも終わり、スタッフ全員で恒例のまとめ会。
    みんな!今年度もよろしくね!!
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