地域包括ケアの中核としての機能を担う地域包括支援センター。
さて、「連携が大事!連携しましょう!」と言われても、いったい何の連携をすればよいかわからない、何から手をつけていけばいいのかわからない???
といった意見が多いと思います。
人は具体的な作業でつながっていきます。
組織間連携では、具体的な連携事業を通して互いの理解が深まり、また、協働事業は組織間学習を促します。
ネットワークに参加する各組織の専門職が、協働事業など具体的な活動を通して交流することで、メンバー間のコミュニケーションが促進されます。
それにより、個人レベルでの相互理解が深まるだけでなく、個人レベルの交流を通した組織間の相互理解が深まります。
したがって、具体的な事業を実施することは実のあるネットワーク(関係)づくりに欠かせないのです。
私たちは、ネットワーク参加者間の結束を深めていく具体的な事業として、毎月第2土曜日に開催している「地域づくりセミナー」を行ってきました。
事前の準備としての打ち合わせや会場設営などで、普段はかかわることがない多様な企業や、事業所の職員が一同に会し、この関わりがセミナーを通して繰り返されることで、
「連携関係」 へと発展していったのです。
特に、セミナーの準備や運営を継続的におこなう中で、地域包括支援センターと事業者のみならず、事業者間での関係性ができていきました。
さらにセミナーの講師も、この地域で働く各専門機関であったり、医療・保健・福祉専門職。
セミナーへの講師依頼から、打ち合わせ、当日を通して顔の見える連携関係を醸造していきます。
例えば、消防や警察など「敷居が高い」と思われがちな公的機関へのセミナー講師依頼も、最初の頃は依頼文を出して協力依頼。
依頼文がその機関に届いてから、転々と各担当者をまわり、依頼文に対しての回答が私たちに届くまで、約3ヶ月を要しました。

それが今では、前回講師として来てくれた〇〇係〇〇さんへ直接連絡!
大まかな打ち合わせが、一本の電話である程度済んでしまう。その後、形式的に依頼文を送付。
『セミナー』という具体的な事業を通して築いた顔の見える連携が、その後の取り組みや、他職種連携が必要な個別ケース対応を、スピーディーかつ、直接的に行えるようになってきています。
地域に暮らす者同士の見守り・支え合いから、適切な時期に医療・保健・福祉の
対応のネットワークにつながっていく仕組みづくり。
そしてこの、地域の気づきからつながった個別対応に、迅速に対応できる専門職、公的機関のネットワーク強化!
私たち、おおた高齢者見守りネットワーク(愛称:みま~も)が取り組んでいるセミナーは、地域住民への普及啓発というだけが目的なのではなく、一方で、対応のネットワークシステム構築のための一手段でもあるのです。
11月地域づくりセミナーは、
「火災予防、災害時に役立つこと!」 大森消防署 警防課 防災安全係 地域防災担当 後藤 繁 係長 !
署内で打ち合わせを終えたあと、
「セミナーのチラシ用に写真を撮影したいのですが・・・・」 とお願いすると・・・、
「せっかくだから、消防車の前で撮影しましょう!」
と、いうわけでこんなことになってます・・・

↓

帽子をかぶって 「パシャッ

」、帽子を脱いで 「パシャ

」
↓

K主任と、わが包括職員あっこちゃんでどの写真を使うかのチェック!
「やっぱり、帽子をかぶっていたほうが逆光にならなくていいかなぁ・・・・?」
忙しい業務の合間に、気さくに対応してくださいました。
↓
そして!完成した11月地域づくりセミナー 「 火災予防、災害の時に役立つこと! 」 のチラシは、こちらをクリックしてご覧になれます。