日常、身の回りで起こるたくさんの事象の中で、人は自分で大切なものと思うものを取り出し(抽出)要らないものを捨て(捨象)、自分自身の感情の表出や行動の優先順位を決めています。
この「抽出や捨象」の意識的な繰り返しにより、その人の「ものの見方、考え方」が築かれ、価値観が形成されていくのでしょう。
『ものの見方、考え方・・・。』
これは自分が生きるうえでの羅針盤。自分の人生の中で、何を大事に思い、生きていくのかを決定づける。
でも、この羅針盤
。たとえば、上野の不忍池でボートをこぐ程度であれば必要ない。
大海原に船を漕ぎ出し、今ある場所を見定めて、正しい方向を見出すためにこそ必要なもの 。
日々、何も見なくても、見ようとしなくても、見えなくても、それはそれで時間は過ぎていきます。
でも、同じように、自分たちが今ある場、環境にあるさまざまな問題も、そのままで過ぎていくのです。何もせず、いい方向に向かうものなどありません。
今、自分の周りにある問題・課題が見えなければ、今ある目の前の仕事に忙殺され、時間だけが過ぎていくだけ。
人の人生に向き合う、私たち医療・介護専門職は、専門性を高めるのと同時に、問題を捉えることのできる羅針盤を持つ必要があるのではないでしょうか?
羅針盤を持たなければ、自分が選んだこの仕事に、本当の意味での誇りを持つことはできません。
「忙しい・・・」と、こなしていくだけでは、問題意識を持つこともできません。
仕事をしていての、やりがいや、達成感を持つこともできないでしょう・・・。
羅針盤を持ちましょう!
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「ものの見方、考え方」という本を青春時代に読んだことを思い出しました。[絵文字:v-218]開業してからは更に、その羅針盤の大切なことを思い知っています。猛暑の中、コツコツと出会いを紡いでいますよ。放送を期待しています。