最近、「やさしさ」という壁にぶち当たることが続いているような気がします。・・・。
むろん、「やさしさ」というものを否定するつもりはさらさらありません。
ただこの「やさしさ」というものが、今の混沌とした時代の中で、
バーゲンセールのように私たちのまわりに大量に安売りされている気がしてならないんです。
「やさしさ」がバーゲンセールで売り出される時、このやさしさを売る人は、必ず一段高みに立って、壇上から物申してくる。
このバーゲンセールの店員さんの猫なで声の語りは、自分の立場に突き刺さったものではないから、このやさしさを安売りされた方とは相談にはなりませんし、相談する気にもなれません・・・。
しかも、この「やさしさ」のバーゲンセールをする店員の共通点は
押し売りが多いこと。人の心にずけずけと一方的に入ってくる。
本人は、バーゲンセールをしている意識がないから、よけい立ちが悪い。
今の時代、このような「やさしさ」というクッションで人間本来の関わりが阻まれていると感じています。
私たち専門職が注意をしなければいけないのは、この「やさしさ」のバーゲンセールの店員になってはならないという、よほどの注意ぶかい認識と自覚を持たなければならないということ。
そうでなければ、自分の安っぽい「やさしさ」というもので、自分が関わる人の心に土足で入ってしまいかねないんです。
自分には自覚がない・・・、しかし容易にこのバーゲンセールの店員になってしまう可能性があるということ・・・。
気がついていて踏みにじっていくことも大きな罪ですが、気がつかずに踏みにじっていくことも結果的には同じこと。そこには大きなへこみや、傷が残っている・・・。
関わっている人と傷口をなめ合うようなやさしさは、「信頼関係」とは正反対、相容れないもの。そんな気がしています。
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