大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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2013.11.4トリアージ訓練
  • 『 平成〇〇年△月〇日(土) 13時45分。
    東京湾北部を震源とするマグニチュード7.3の直下型地震が発生。(大田区では震度5強以上)
    理事長は防災本部を立ち上げ、被害状況を確認。
    当院は被災を免れ、入院患者職員とも無事であったため、負傷者の受け入れを決断し、その準備を指示。
    地震発生から30分後、重軽傷者数十名が病院に殺到。1号館1階駐車場にてトリアージ開始。
    各エリアに移送後、再トリアージを行った後、治療開始!! 』

    この想定のもと、当院にてトリアージ訓練が行われました。
    『 トリアージ 』とは、そもそも羊毛やコーヒー豆の選別作業時に使われた言葉なのだそうです。
    人材・資源の制約の著しい災害現場において、最善の救命効果を得るために、多数の傷病者を重症度と緊急性によって分別し、治療の優先度を決定すること。
    今回の訓練には昨年に引き続き、日本赤十字看護大学の30名を超える学生の方々が協力。
    患者役として「傷病メイク」を施し、迫真の演技でトリアージ訓練に緊張感を出してくれました。
    院内からは、医師・看護師はじめ全部署から訓練に参加。
    蒲田分院、老人保健施設「大森平和の里」からも職員が駆けつけました。
    大都市部の大規模災害を想定し、100名を超える参加者で行ったトリアージ訓練。
    実際に行うことで、「このようなことが起こったら・・・」という新たな課題を発見することもできます。
    私も初めての参加でしたが、いろいろと考えさせられる貴重な機会となりました。
    それでは、訓練の様子を一部ご紹介します。
    午前中の外来診察が終了。
    トリアージ訓練のための準備に一斉に取りかかります。
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    食堂では、患者役の病院職員、日本赤十字看護大学の学生の皆さんが 「傷病メイク」中。
    予想を上回るリアルさにビックリ!
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    トリアージ訓練参加者が、それぞれの担当場所につきます。
    各担当者の役割が視覚的にも分かるよう、主な人にはベストを着用してもらいます。裏には役職名も書いてます。
    赤 → 医師、黄緑 → 看護師、青 → トリアージ担当・患者誘導係(医事)です。
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    トリアージ訓練が始まりました!
    13時45分地震発生!
    13時50分医局に防災本部を立ち上げる。
    重軽傷者数十名が病院に殺到。1号館1階駐車場にてトリアージ開始。
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    「トリアージタッグ」
    赤は重傷群: 「直ちに処置すれば、生命が救われる可能性があり、一刻も応急処置が必要な傷病者。」
    黄色は中等症群: 「多少治療の時間(3~4時間)が遅れても、生命には危険がない傷病者。」
    緑は軽傷群: 「外来で処置が可能な傷病者。」処置後、帰宅してもらう。
    黒は死亡群: 「既に死亡している者および心肺停止状態の傷病者。」
    トリアージで緑と判断された患者は病院内に入れません。
    救護所へ移動します。
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    救護所では、看護師が二次トリアージを実施。
    二次トリアージで重傷度になった場合、搬送係を依頼。患者を移動します。
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    続々と重軽傷者が病院に殺到。
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    病院内は重傷者でいっぱいです。
    実際に東京で大規模災害が起こった時、このようなことが現実となるのです。
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    訓練終了!
    参加者は全員アンケートを記入。それぞれの気づきを後日共有します。
    100名を超える参加者がそろい、まとめ会。
    このような訓練を行うことで、課題も明確になります。
    参加者の皆さん、お疲れ様でした!!
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