大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2012.12.21ネットワークの発想の転換!
  • 年の瀬も次第に迫る12月20日。
    社会福祉法人 横浜市社会福祉協議会 地域包括ケア研修 「地域に求められる地域包括支援センターのこれから」 に講師として参加してきました。
    横浜市社会福祉協議会は、市からの委託を受け17ヶ所の地域ケアプラザを委託、運営しています。
    地域ケアプラザとは、横浜市の各地域での福祉保健活動や交流の拠点となる在宅介護支援施設で、その機能の中に地域包括支援センターもあります。
         ↓
    <地域ケアプラザ>
    市民の誰もが、地域で安心して生活できるよう、地域の福祉・保健活動を振興するとともに、福祉・保健サービスを身近な場所で総合的に提供する施設です。
    〈事業内容〉
    1.地域のボランティア等の活動・交流
    2.福祉に関する相談・助言・調整(地域包括支援センター)
    3.介護予防支援・居宅介護支援
    4.介護予防通所介護・通所介護(デイサービス)

    研修の対象は、地域包括支援センター職員。
    今回の研修資料では、地域包括ケアの中核機能を担う地域包括支援センターの皆さん向けに、ネットワークに特化した内容で資料を一新!
    この資料をもとに、横浜市で働く地域包括支援センターの仲間たちに語りかけていきました。
    研修の時間は3時間という長丁場。ただ私の発表を聞くだけではもったいない!
    参加者同士で考え合う時間もつくり、また、みま~もに関わる協賛企業の人たちにも参加してもらい、地域包括支援センターがつくるネットワークに協力する企業・事業所としてのメリットや、みま~もに参加することでのやりがいなどを自身の言葉で話してもらいました。
    研修終了後、アンケート用紙をその場でもらい、大田区に戻ってきました。
    アンケートの中には、皆さんの発見、発想の転換がたくさん綴ってありました。
    一部を紹介させていただきますね。
    「とてもわかりやすく、楽しく話しを聞くことができました。人のためではなく、自分たちの持っている専門性を発揮できる仕事をするため!という言葉が身にしみました・・・」 (主任ケアマネージャー)
    「ネットワークづくりは楽しいものなんだな・・・という印象を受けました。
     決まりきった関係機関のみではなく生活に関わるさまざまな事業所と手をつなぐことによりできることが広がっていくことはすばらしいと思います。1つの点で終わらせずに、線でつないでいくことで、地域がもっと見えてくると感じました。
     早い段階から元気な高齢者を把握し、地域包括支援センターを知ってもらえるような工夫をひとつずつ考えていきたいと思います。」 (保健師)
    「小さな始まりが、区まで動かす事業となったことに驚きました。町の活性化にまでつながっていることが、包括的・継続的ケアマネジメントそのものだと実感しました。」 (主任ケアマネージャー)
    「ネットワークは、つくるだけでは意味がない。つくったネットワークをどう活用し発展させていくかが大切。
     そして、ネットワークで取り組む課題を明確に、具体的にしていく。参加者みんなにメリットがないと活性化しない。目的を明確にし、それをみんなにわかる形で伝え、共有してもらうよう意識的につないでいきます!
     それも、ソーシャルワークの専門性だと思うので・・・。」 (主任ケアマネージャー)
    「見守りが本当に必要な人は、自分では手を挙げられずにいる人!適切な時期に専門職につなげるために必要なシステムづくり!
     あらためて、地域に即したネットワークづくりが必要なんだと思いました。日々の活動を後押ししてもらったような気がします。」 (主任ケアマネージャー)
    「発想の転換はキーワードになりました。
    WIN-WIN! の関係は大切ですね。みま~もがとてもかわいらしいマスコットですね。
     ネットワーク構築の過程では、ご苦労もたくさんあったかと思います。もっとたくさんお話しを聞きたかったです。現地に行ってみたくなりました。」 (保健師)
    「元気をたくさんいただきました!この研修に、他の職員を参加させられなかったことが悔やまれます。これからもつながっていきたいと思いました。」 (主任ケアマネージャー)
    「できるだけ多くの人に・・・、自分ではたどり着くことのできない手を挙げられない人のために・・・、という思いで、生き生きとされている仲間に囲まれて・・・、うらやましいです!
     先生ご自身のお話しは、大変わかりやすく、聞いている私たちも前向きな気分にさせていただきました。」 (主任ケアマネージャー)

    皆さんの感想を一つひとつ読ませていただいて、参加した地域包括支援センターの皆さんに、今後何に力をこめていけばいいのか、自分たちは何を求められているのか・・・、すっきりと包括支援センター業務に打ち込める何かを手渡すことができたのかなぁと、ほっとしました。
    ともすれば、相談業務だけでさえ手いっぱいの日々・・・。とてもネットワーク構築まで手が回らない!
    その通りだと思います。
    でも、包括支援センターの業務とネットワーク構築は別のものでも何でもありません。
    本来のネットワークが構築できていけば、自分たちが形作る地域包括ケアに、ともに力を注いでくださる方々は地域にたくさんいるのです。
    ネットワーク構築を「しなければならない」という発想から取り組んでいる段階では、この多くの協力者が見えないのです。
    少ない職員だけで、「何とかしよう、これもしなければ・・・」でいては、この「大変!」という迷宮からいつまでたっても抜け出すことなどできません。
    今、地域包括ケア実現のために必要なネットワーク構築に一番必要なこと・・・。それはもしかしたら、私たち地域包括支援センターで働く一人ひとりの発想の転換なのかもしれません。
    平成24年12月20日 横浜市福祉サービス協会主催 地域包括ケア研修 「地域に求められる地域包括支援センターのこれから 」 で使用した資料は、こちらからご覧になれます。
    12月20日(木)横浜市社会福祉協議会 地域包括ケア研修に参加してきました。
    研修は朝9時開始!
    早起きをして横浜にしゅっぱぁ~~~つ! 「プチねむい・・・   」
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    横浜駅からそごうを通りすぎてぇ~、ベイクォーターを通ってぇ~~~、会場に到着!
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    用意した当日配布資料。
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    横浜市の各地区から、地域包括支援センター職員の皆さんが集まってくれました。
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    「そもそも、ネットワーク組織とは何なのか?地域包括支援センターがネットワークをつくる目的は?」
    参加した皆さんに改めて考えてもらいます。
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    この研修には、みま~ものメンバーにも参加してもらいました。
    みま~もに関わる協賛事業所・企業の皆さん(宅配弁当ニコニコキッチンの株式会社ソーシャルクリエーション・スターツコーポレーション株式会社・高齢者ホーム入居相談センター神奈川ロイヤル株式会社)には、地域包括支援センターと連携するメリット、一緒に取り組んでの思いなどを話してもらいました。
    みま~も蒲田を取り組んでいる六郷地区の地域包括支援センターの皆さんも参加してくれました。
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