先週の木曜日、一人の青年が事務所を訪れた。
「あの~~~~、覚えていますか?」
都心部でチェーン展開している、N通所介護事業所の施設長をしていたHくんが訪ねてきてくれたのです!
N事業所を辞め、仲間たちとともに、この地に新たに通所介護事業所を立ち上げたのだそうです。
「お帰り!一緒に、みま~もをやるかい?
」
「えぇ、ぜひ!
」
これだけでいい・・・。
翌日、Hくんは仲間を連れてやって来て、協賛事業所の手続きをして帰っていった・・・。
正直な話し、ここまで来ると変わることよりも、自分が描いた一つの事にこだわり、変わらずにその姿勢を貫いていくことの方が難しい・・・。
でもここまで来たら、変なものをまとわず、このままの自分で、自分の身体が続く限りここにいようと思う。
どこまで続けられるかわからない。
一つの事を始めて、それをこだわって続けていくということのプレッシャーというものはやってみてわかった。
でも、始めたことに多くの人たちが集ってくれている今、自分が自分らしくそこにいる努力を重ねています。
変わらないでいるということは、立ち止まる事ではないんですよね。
変わらないでいるためには、学び、歩み続けなければいけないんです。そうでなければ逸れていってしまう。
見えないものを見えるために・・・。見えないものにこそ、そこに本質がある、そこを見極めていく。
それがあって、初めてそこに変わらずに、自分が自分でいられるような気がします。
一つ事にこだわって、
「それでいい・・・」 と言い続ける変わり者が、一人ぐらい地域にいてもいい。
何年この地を離れていても、戻ってくればそこにいる。
そんな変わり者が地域に一人ぐらいいなければ、この『希望』が持ちづらい介護業界で、専門職たちみんなの息が詰まってしまいます。
「変わらないでいる」ということの意味と、しんどさを知ったうえで、自分らしく変わらずに、この地に立っていようと思う。
自分の心根の火が続く限り・・・。