同胞(はらから)という映画を知っている方がどれぐらいいるでしょうか?「男はつらいよ」寅さんの映画で有名な山田洋次監督が作り、1975年に公開しました。
農村青年たちと、都会の演劇青年たちが、多くの困難や障害を克服し、青春の夢の一つ「演劇公演」を現実のものにした岩手県松尾村で実際に起こった感動の物語です。
ここに登場してくる劇団「統一劇場」は実在する劇団で、つねに時代と向きあった創作劇の上演を目指し活動。
1990年に劇団名を「現代座」と改称し、阪神淡路大震災の時には、被災された方々の復興を願い創られた「絆をつくる町」で全国縦断公演を行っています。
この映画で、統一劇場の劇団員で公演の成功を松尾村の青年会のみなさんと共につくりあげる役を倍賞千恵子さん、
青年会会長役を寺尾聡さんが演じています。統一劇場の劇団員、松尾村青年会で出演しているみなさんは、実際に松尾村で公演を行った時のメンバーです。
高度経済成長の農村で生きている青年たち・・・。
「自分たちが生まれ育った街で、青年会が主催し演劇をやろう!」と突然やってきた。演劇の題名は「ふるさと」。劇団員の熱意に圧され、演劇を観たこともない青年たちが言われるまま村で初の舞台公演に取り組んでいく。
様々な困難や障害を、仲間たちで乗り越え当日を迎えた青年たちは・・・???
「今までこんなに真剣に何かを取り組んだことが生きてきた中であったろうか?」、「そしてこれからの俺の人生に、あんな夢中な思いをすることが何べんもあるといいと思います。もしかしたら、幸福とはそういうことなんじゃないかと・・・」
村の青年会会長は、この取り組みを通して人間にとって本当の幸福とは何かを見つけ出します。 村の青年たちに、人間として本当に大切なものを残し、劇団員は次の地へ向かう、「ふるさと」の歌を高らかに歌いながら・・・。
山田洋次監督の作品には、人殺しや、刺激的なシ-ンは一切出てきません。そこには、人間賛歌と人間を暖かく見つめる視点があります。 ぜひ、一度観てみてください!
ちなみに、山田洋次監督作品で、特にこの「同胞」の映画に自分が思い入れを持っているのは、倍賞千恵子さん演じる劇団員は、私が20代に行っていた仕事そのものだからです。
演劇を通し、人と人とのつながりをつくる仕事。演劇を観てもらうだけでなく、演劇公演に関わる人たちと、今の社会を考えていく、そんな仕事でした。
最後に1975年当時の予告編に出ていた字幕の文章をそのまま紹介します。
『北国にようやく春が訪れる頃、見知らぬ村の青年たちを訪ねて歩く・・・。「あなたの村で私たちの公演をしませんか?お年寄りから子どもまで、村中の人々が楽しめるお芝居を!!」きびしい四季に耐え、多くの困難を乗り越えて、でっかいことをやりとげた青年たちとある劇団の交流。 山田洋次が静かに語りかける『同胞 』
映画「同胞」についての情報はこちら
↓
http://www.gendaiza.org/gekidan/harakara.htm
事業所: 未分類
カテゴリー:タグ: 思い出
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レンタルして観ました。
人と人が直接会って話して、笑ったり泣いたり怒ったり。そんな当たり前のことがとても素晴らしく思える映画でした。
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はじめまして。
同胞が、4/24WOWOWで放送されます。
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くまちゃんありがとうございます!しっかり予約しておきます。