大森にあるデイサービスで7年間働いた。介護について何もわからない自分に、「介護技術」、「利用者との対応」などを一から教えてくれ、「沢兄(にい)!沢兄(にい)!」と慕ってくれた仲間たちに支えられ、3年目に「介護福祉士」を取得。
合格してすぐに、非常勤理学療法士だった I さんに勧められ、社会福祉士養成の通信課程に2年間通い、「社会福祉士」を取得。翌年「介護支援専門員」を取得できた。
「知は力」というが、資格を取得するために行った勉強が、日々の自分自身の仕事に対しての姿勢に、「理念」という2文字を植え込んでもらったような気がする。
特に社会福祉士資格取得に向けての2年間は、工学部出身の自分には、経験したことのない教科(心理学、社会学、社会福祉援助技術)を学び、仕事としての自分の職業の中に、長い歴史の中で培われてきた学問が存在することを知ることができた。
児童演劇の仕事をしているときも感じたことだが、自分の仕事の基礎に学問が存在することは、仕事に対する理念(羅針盤)を柱とすることができる。
羅針盤は、大海の中で自分の位置を見定めて、正しい方向を見つけようとするときに必要です。「知を力として}自分という船を進めていきたい。