多摩六都地区社会福祉士会より、「おおた高齢者見守りネットワークの活動を通して、地域ネットワークの重要性、社会福祉士として、今できることを話してほしい」という依頼があり、3月12日(金)清瀬まで行ってきました。
今回は、おおた高齢者見守りネットワーク代表Nさん、当地域包括支援センター社会福祉士Hくんが同行してくれました。同じ東京と言っても、Hくん運転の車で片道2時間、往復4時間の長旅。二人が一緒に行ってくれたので、長旅も楽しんでいくことができました。
会場に着くと、一人の青年が近づいてきた。「なんだぁ!Kくん!この地区で働いていたのかぁ~
」
Kくん・・・。
当病院のMSWとして働いていたKくんでしたが、様々な理由で退職。その後がずっと気がかりでした。あれから4年・・・。
新卒で当病院に入職してきたKくんを、施設見学に連れて行ったり、若く食い盛りのKくんを、当時大森駅のそばにあった500円のランチ食べ放題に連れていったりと思い出がいっぱいです。
Kくんは、今、清瀬にあるデイサービスで相談員をしているそうです。社会福祉士の会報で、清瀬に私が来ることを知り、駆けつけてきてくれた・・・。
当時はまだ卒業したばかりのあどけなさが残るKくんでしたが、今、目の前にいるKくんは、様々な経験を乗り越えてきたいい顔で私の目の前に立っています。
誰でもそう。資格が自分を創るのではなく、資格を通した様々な経験や人との出会いが、その資格にふさわしい自分を育んでくれるのです。
「何か相談したいことがあって、俺を思い出したらいつでも大森においで!やめたからって、何の遠慮もいらないんだからね!」
「はい!また行かせてもらいます!」 Kくんから威勢のいい返事が返ってきた・・・。
22,23歳での退職、そして、転職。私は直接一緒に働いていたわけではありませんが、Kくんにとって今日の私との再会は、当病院で働いていた過去の自分自身との整理になったことでしょう。
これからは、同じ社会福祉士として、それぞれの地域で働きながら、一緒に歩んでいけますね。
また一人、他地域に、「Kくん」という社会福祉士との関係を築くことができたことを心からうれしく思います。
移動4時間、本番2時間の強行軍でしたが、帰り道でもなぜか疲れを感じることなく、それどころか、何か素敵な宝物を持ち帰ることができたような一日でした。
多摩六都地区社会福祉士の皆さま、そしてKくん・・・、ありがとうございました!
私から、「おおた高齢者見守りネットワーク」の活動を通して、多職種連携・社会資源の構築・地域に暮らす人たちと私たち専門職との関係の築き方などを話させてもらい、参加者のみなさんと意見交換をしていきました。
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終了後、代表のNさん、私、Kくん、Hくんと記念撮影
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