大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2009.1.24自分たちができ得る最高のものを!
  •  中学時代から母親に連れられて、児童演劇を定期的に観るようになり、いつしかこの児童演劇が、地域で親子が観劇できる場づくりの仕事へと私を導いていきました。
     その仕事の取り組みの一つに、舞台を観劇している高学年以上の子どもたちと、社会人(青年たち)が参加する「子どもキャンプ」というものがありました。
     3か月にわたる準備をかさね、8月に開催するキャンプには、当時総勢400名が参加していました。3泊4日、高学年の子どもたちにとっては生まれて初めて異年齢で参加する大冒険となります。
     主体で参加する青年たちも、学生、学校の先生、保母さん、工場で働く人たちと様々な人たちが参加していました。
     このキャンプの3日目の夜に集大成として行うプログラムが「キャンプファイヤー」です 頑張るぞ。おーっ。 
     このキャンプに私が初めて参加したのが、中学1年生の時。天高く燃える炎の中で、キラキラ輝く笑顔の仲間たちを見て、胸が熱くなったことを覚えています。きっと、私がはじめて感動を味わったのがこの瞬間だったんでしょう。
     大学生になり、このキャンプを主体として初めて取り組んだとき、このキャンプファイヤーのファイヤーストームを組み立てるチームに参加させてもらいました。
     当時は、国鉄がJRへと民営化して間もなく。国鉄時代の跡地に残っていたたくさんの枕木(線路の下の土台として使われている木。油分を含んでいてそれでいて、簡単には燃えカスにならない)を無償でもらい受け、トラックに載せてキャンプ場まで運んでいく。
     そしていよいよ3日目!午後からファイヤーストームの組み立てが始まります。ここからは、ファイヤーストームの組み立て法について多少述べます。
     下の写真1枚目は、木を2本づつ互い違いに組み立てていくストームでこのように積み上げていくと、上から見ると 四角形 になります。これは、私が最初にかかわったファイヤーストーム。
     写真2枚目は、木を4本づつ互い違いに組み立てていくストーム。このように積み上げてくと、何と8角形のストームになり、大人が4人ぐらいは簡単に中に入ることができる大きなものになります。
     当然、中に入れる木もたくさん必要になり、長く燃える炎を保つには、支柱となる大木が必要となります。
     この8角形のストーム作りには、私たちの熱い心意気(?)に、キャンプ場の方も協力してくれ、チェーンソーで支柱となる木を山奥から切ってきてくれました えぇ
     1段1段組み立てては、鎹(かすがい)を打ちつけ、10段積み上げる。少しでも傾いていると、すべて崩し、もう一度すべての枕木を並べ、大きさや太さが同じものから積み直していく。ここで妥協をすると、燃えているうちに崩れてしまいます。
     「自分たちができ得る最上のファイヤーストームを作る!」何十人もの青年たちが、心ひとつに積み上げていく。
     「参加している子どもたちが、このストームの炎を見て、何か心の中に残してほしい・・・」今思えば、それはファイヤーストームの大きさという形ではなく、きっと、どんな時も、どんなものにも、仲間とともに真剣に取り組む姿勢だったんでしょう。
     私が中学1年生の時に感動したものは、炎の大きさだけでなく、この青年たちの姿勢、生き方だったんだと思います。
     この2枚の写真のファイヤーストームも、何時間後には星空に手が届くような炎を上げ、参加した一人ひとりの心に、いつまでも残る大きな炎を灯してくれました。
     あれから20年・・・。あの時の熱く、あたたかい炎が、今も自分の心を灯していてくれているか考える時があります・・・。そして、あの時の炎を自分の心から決して消してはいけない!とも考えている毎日です。
     
    初めて組み立てに参加したファイヤーストーム!!四角形、8段のストームです。赤いTシャツの青年が若かりし私 汗;
                ↓
    IMGtr1.jpg
     
    自分が関わっていた中で、最大級のファイヤーストーム!8角形、10段大人が乗ってもびくともしません。(緑のTシャツが私です)
                ↓
    IMG123456.jpg

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