今から30年近くも前の話・・・・。
児童演劇のコーディネートを仕事にしていた頃、観に来ていた子どもたちを対象に年1回お祭りを開催していた。
企画・当日のスタッフには近隣の学生や青年たちにも協力していただき、500人規模の大規模なイベントでした。
その年は多摩川の土手を貸し切り、空にも届くような入場門を完成させた!龍が左右から口を開けて子どもたちを出迎える。迫力満点!
徹夜で入場門を完成させた青年たちは、「子どもたちがさぞや喜んでくれるだろう (^_^) 」と楽しみにしていた・・・。
しかし!お祭り開始から30分!手塩にかけて完成させた入場門は見る影もなく子どもたちによって壊され、柱の素材だった段ボールは引きちぎられて土手すべりに使われていた。
その日のまとめ会での青年たちのがっかりした表情は今も脳裏に焼き付いている。
それから1年後、青年たちは一年前のお祭りを教訓に再度入場門を完成させた。一年前とちがうのは、柱には真っ白な画用紙を貼り付けただけ。
この柱の横に様々な色の絵の具を用意して子どもたちに自由に絵を描いてもらったり、手形を付けてもらったりしたのです。純白の入場門は時間が経つごとに様々な絵が子どもたちによって描かれた。
もちろん!その年の入場門は一日中参加者を見守っていたのです。
何が言いたいかというと・・・、
人が作ったものはしょせん人のもの。自分が関わるからこそ、それが大事で愛おしいものになるのです!
この体験がみま~もネットワークの考え方の原点!協賛事業所・企業の皆さんにはお金も出してもらうけど運営のために汗もかいてもらう!
地域住民の皆さんもお客さんとして参加するのではなく、とことんみま~もの主体者として関わってもらうんです!
主体者だからこそ感じることができるものがある!主体者だからこそ見える景色がある!
主体として関わる!これがみま~もの原点。そしてこの原点の原点は、今から30年近い前のこのお祭りの体験に遡るんです。
みま~もにはお客さんはいません。関わるすべての人が主人公なんです!