「専門」という門から出てみて初めて分かることがある。大変だし、勇気がいることだけど、具体的な一歩を記さなければ何も生まれない。
自分自身、今まで一番しんどかったのは、門の外に出ること。
だって、内にいれば「してあげる側」で、一方的に感謝されるのだから・・・。
それが一歩外に出れば、内側の人からは、決められたこと以外は余計なことをするな!同業からは流れにのらない異端児扱い。
その人たちのためにと思っていた地域からも、引かれる有様・・・(^_^;)
地域包括ケアという言葉すらなかった11年前。専門職・行政の皆さんが理解出来なかったのも無理はない。しかも、「地域」というものを何も理解していない専門職たちが「こうあるべき!これが大切」と、土足で地域の中に突然入ってきたのですから・・・、住民の方々も戸惑ったでしょう (^_^*)
あれから11年、医療・介護関係者、行政機関も地域包括ケアシステムの名のもと大きく流れが変化してきた。
今だからこそ、心から言える。
自らSOSの声を上げることのできない人に手を差し伸べられるのは誰なのか?それは私たち専門職ではなく、その人に手を差し伸べられる距離にいる人たち。
その人たちの日常に、専門職として根差していく。日常に根差すために、様々な事業を通してつながりを構築していく。
地域包括ケアシステム、地域共生社会の実現に向けた私たち専門職の課題は、医療・介護連携?専門職連携?専門職同士の顔の見える関係づくり?そろそろ次の段階に進みませんか?
今、私たち専門職に求められていること。それは、
地域の「気づきのネットワーク構築に、専門職として何ができるか」!
そして、そのための具体的な一歩を記すことだと。