「春について・・・」
だれもうたがうものはいない いまが冬だということ
冬のあとには春がくること だが君は知っているか
春はどんな顔をしているか どんな歌をうたうのか
過ぎ去れば青春はいっとき 人生だってたぶん・・・
たしかに黙っていたって春は来る
けれども、そんな春が来たとて 君は泣けるか、笑えるか
しゃんとした春を彫刻するなら この冬の壁にノミを打たねば
はればれと春の歌が聴きたいのなら まずこの凍った土を掘り起こさねば
喜びの折りの友情はにぎにぎしく つらときの友情は身にしみる
冬はむしろほんものを試すいい季節だ
僕らのこの時代を、のちの世の人々は語るだろう
だが、まず僕ら自身たっぷり語ろう
どんな冬があり、春があったか
つらい冬の中で、春がどんなにけなげに燃えたか
そして
冬から春にかけて
青春も人生も けっしていっときなどでなかったということも・・・
16歳になる誕生日の日に、2歳年上の尊敬する先輩が、家に届けてくれたプレゼント。それは、ひとつの詩集でした。
私はこの先輩と高校生活を送りたくて、志望校を選びました。私の当時の成績では、一歩背延びが必要な学校でしたが、自主自立を尊ぶ気風が、何より当時の私には魅力的だったのです。
この先輩は、今、養護学校の先生をしています。きっと、今でも自分が大切にするものを貫き、子どもたちに向き合っていることでしょう・・・。
私の人生の座標軸があるとすれば、それは、この先輩を始め、今まで出逢うことのできたすばらしい人たちです。
この、人との出逢いの中で、人生のすばらしさ、生命の尊厳、人間として守らねばならぬもの、けっして譲れないものを学びました。
新年にあたり、多くの人たちから譲り受けたこの座標軸を、自分の人生を進みゆく座標軸に・・・と、心新たに噛みしめています。
本年もよろしくお願いします!!
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