「 医療でも、介護でも、子育てでも、地域連携だって言うじゃない。
でもね、厚労省あたりが提示するモデルケース通りにやっても失敗するでしょう。それは地域ごとに暮らしの事情があって、そこにいる人たちも多様だから。
手間をかけてつながっていくことが大事。頭を下げたり、義理人情を尊重したり、べたで汗かいて一人ひとりと共有する時間を1分1秒でも多く積み重ねていくような取り組みが連携だと思います。
自分や自分の組織と相手の考えや思惑がちがうとき、上手くつきあうのは手間がかかる仕事です。だから、できればやりたくないけれど、そこで汗をかいた者同士だけが連携できるのです。
なぁなぁの成り行きで仕方なく地域のお付き合いをするのではなく、戦略をもって多様な人たちを巻き込んでいく。
強力な組織をコアに、そこへ参加するような連携もあるけれど、ここは組織の大きさや意識の差を飲み込み、フラットな関係でつながってます・・・。 」
昨年、
『 週刊医療タイムス 特集 ~地域に飛び込む医療~ 』 に、当院とみま~もについて記事を書いてくれた ソーシャルジャーナリスト 安藤さんが、自身のフェイスブックにこのようなことを書いてくれていた。
今の自分が見える範疇で良かれと思うことが、相手にとって同じとは限らない。
いや、
「ありがた迷惑!」 ということもある。
だからこそ、どんなに手間のかかることでも、そこにいる
「人」 と向き合う過程だけはすっ飛ばかしてはならないと肝に銘じている。
自分の見える範囲などたかが知れている。だから、いろんな人の意見や思いを聞く。
この過程を
「 手間 」 だと思うなら、いろいろやらない方が周りのため。
べたで汗かいて、人と共有する時間を1分1秒でも多く積み重ねる。それ以外に「連携」 につながる道程はあり得ない。
みま~もの歩みを通して、つくづくそう感じています。
今年もこの道程を積み重ねていくだけ。それしかできない、でもそれで十分・・・。
安藤さんありがとう。あなたがこう表現してくれたことを、改めて新年の決意とさせていただきます。