東京都民生児童委員連合会 研修会に参加しました。午前150名・午後150名、合計300名の民生委員の方が、入れ替わっての大規模な研修会 (^_^;)
私が頂戴したお題は、「よりよい支援を進めるために~個別支援活動の質の向上を目指して~」
担当者から依頼があったとき、耳を疑いました。
「これって?専門職を対象とした研修?!民生委員さんに求めるものが個別支援なのか?それも質を上げろと・・・?」
日程が合わない依頼以外で、初めて自分はこのテーマで話せない(話したくない)と断りました。
それでもぜひ!ということで、私なりの民生委員の皆さんへのエールを送ることを主題にして話しをさせてもらいました。
地域の日常に根ざし活動している民生委員、そして専門職が同じように「支援者」として対象の人にかかわる。
受ける方の気持ちを考えると、こんな息苦しいかかわりはない。自分だったらまちがいなく拒否するであろう。
話し終わった後、一人の民生委員の方が私に話しかけてくれた。
「会うたびに死にたい、死にたいという一人暮らしの人がいてね、そんなこと言わないで!私まで悲しくなっちゃうじゃない!って、つい言っちゃったの。こんな時本当はどういえばよかったのかしら?」
私はこの問いかけに胸が熱くなりこう話した。
「その人、きっとうれしかったでしょうね。生きていて一人じゃないと思えたでしょうね。だって、目の前の人がこんなにも共感してくれたんですから・・・。これ以上の言葉はないです・・・」
同じ地域で暮らす人だからこそ、「共感」してくれることが身に染みる。閉ざしていた心に「あたたかさ」を運んでくれる。
これは「支援」を業にしている私たち専門職にはできない。
専門職が担う役割、地域で暮らす人ができること、一人の「人」へのかかわりがすべて「支援」というものであったならば、誰が支援を求めようと思うだろう。
地域の中で大切なこと、それは一にも二にも、支援ではなく「共感」なのだと改めてこの民生委員さんから学ばせてもらった。
私がやりたいように話をすることを認めてくださり、終わった後、「よかったです」と認めてくださった東京都民生児童委員連合会 担当者の皆様、このような機会をいただきありがとうございました。