コロナウィルスは、みま~もが今まで大切にしていたことを根こそぎ奪い、3か月の事業中止を余儀なくされた。
みま~もに関わる母さんたちにも、感染に対する不安や恐怖だけでなく、地域の中で「人と会うこと・つながることへの不安」まで広げていた。積極的に関わっていた母さんほど、活動再開を躊躇する人が多かった。だから、やるか、やらないかではなく「自分にとって大切なもの」を、改めて母さんたちと対話を通して考え合ってきた。会える喜び、一緒に何かを作る喜び、笑い合える喜び、話し合ってきたからこそ今がある。
ミマモリ食堂は現在、すべてテイクアウトでの提供に変更している。母さんたちは、一緒に食べることはできないけれど、心を込めたお弁当を手渡す。仕切りがあるけれど、買いに来たお客さん一人ひとりに笑顔で声をかける。
コロナ禍の東京で、『機会や場はなくしても、楽しみはなくさない!』。この間、がまん・あきらめなきゃならないことは山ほどあった。でも発想を変えると楽しみを継続できる術はある!これは母さんたちとの対話を通して私たちが学んだこと。
新型コロナウィルスの広がりから1年、収束の先が見えない東京で、今まで通りにはいかないのはわかっていた。だからといって、手を変え、品を変え、何かを実施することに目を向けても何も進んでいかない。この間地域でどんな変化があり、改めて何が大切だと感じたのか?そこの共感をつくる過程から始めなければ、ネットワークの再構築は道がない。
母さんたちは、身近な専門職からの感染症についての情報を基に、自ら選択し、今も活動を続けている。笑顔をこの町に広げている。