大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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みま~もの発足時メンバーからのメッセージ、これまでのあゆみ、団体の概要を紹介します。
みま~ものあゆみABOUT US

みま~もの発起人や代表からのメッセージ、これまでのあゆみ、団体の概要を紹介します。

発足時メンバーからのメッセージ

  • 中村 一孝KAZUTAKA NAKAMURA

    社会福祉士中村事務所 代表

    人に優しい仕事をしてみたい!という漠然とした思いで異業種から何もわからず福祉の世界に入り、現在は福祉全般を見据える仕事をしたくて社会福祉士事務所を構えています。「みま~も」の活動を通して、事務所を開く時の大きな目標であった、地域の良き社会資源になりたいという夢が現実になってきていると感じています。
    澤登氏と研修の場で知り合い、平成19年12月に私の目標と通じることでもある「地域貢献への枯渇感」を訴える澤登氏と久しぶりに酒を酌み交わし、協働を約束したのが始まりでした。その後、頻繁に打ち合わせや調査を重ねていくと、もしかしたら自分たちは誰もやっていないことに取り組もうとしているのでは?と感じ始めました。
    私のモットーのひとつは「無いもので必要なものは創る」ということ、そして「良き社会資源であれ」という目標が協働作業を続けることで明確になってきました。年が明けた平成20年1月には、「みま~も」が始まり、この人達となら必ず何かが始められるし、自分も本気になれると感じたことを憶えています。
    私たち「みま~も」の活動は決して無理はせず求められることでしたいことを創造していく楽しい活動であると感じています。地域の良き社会資源は必ず創れますが、メンバーと共に楽しみながらできる活動であることが必須条件であろうと考える今日この頃です。
  • 澤登 久雄HISAO SAWANOBORI


    社会医療法人財団 仁医会 牧田総合病院 地域ささえあいセンター センター長

    平成20年から今日まで、みま~もが歩んできた歴史はそのまま地域包括ケアシステムの具現化の歴史と言っても過言ではないでしょう。専門職が自分の専門領域で必要となった人を待っているのではなく、専門職の方から地域に飛び出し、日常的に地域住民とつながる仕組みづくりが今求められているのです。
    超高齢社会の到来を控え、福祉の現場は今、大きな変革の時期を迎えています。その大きな要因の一つは、一人一人の高齢者が抱える問題が多問題化、複雑化しているということにあります。例えば、多問題を抱え、人との関わりを拒否している高齢者の問題解決のために、たった一人の専門職が関わったところで、その心の扉を開くことはできないでしょう。
    私たちはみま~もを通して、「地域全体で高齢者を見守ることの重要性を地域の人たちに知ってもらうこと」、そして「この地域で医療・保健・福祉の専門職たちも一緒に手をつなぎ合い、さらにその事実を地域住民に広く伝えていくこと」が必要であると考えています。
    私たち医療・保健・福祉専門職が目指す最終目標―― それは「SOSの声を自ら上げることのできない人たちに自分たち専門職の手が届くこと」です。その実現に向かって、私たちはこれからも多様な機関と連携し活動していきます。
  • 片山 敬一KEIICHI KATAYAMA

    板橋の里 英智園 施設長

    自分自身も含めて、それぞれの専門職が出会い、繋がる場を作りたいとの思いが、みま~もに参加した理由です。老人ホームで働いていて、ここにいる職員さんの働き甲斐、生き甲斐をどう作っていくか、こんな課題を抱えている時に、みま~ものことを知り、「これだ!」と思いました。20人前後の集まりでしたが、みんな「自分に何ができるか」「誰と繋がることができるか」と、楽しそうに語っていました。「SOSの声をあげられない人に、私たちの手が届くまで」という目標が、こういったチームを作っているのだと理解しました。当時は、この人たちに付いていけるか不安でいっぱいでしたね。
    初めての地域づくりセミナー、初めての会議に参加しましたが、設立メンバーの皆さんが、とってもフレンドリーに仲間に入れてくれました。新たに加わるメンバーを話題の中心に入れて進めていくという考えが共有されていて、すぐに居心地の良い場所になりました。今は大きくなったみま~もですが、私がこの時受けた印象を、新たに加わってくださる皆さんに感じていただけるよう、「みま~もの空気」を大切にしていきたいと思っています。誰にでも大切な役割があるみま~もに。

歴史と背景

みま~もの歴史と背景 急速に高齢化が進んでいく大都市部において、地域包括支援センターが介護保険制度の枠組みの中だけで一つ一つの相談に「もぐらたたき」的に対応しているだけでは、高齢者が安心して暮らせる地域などできていかないことは容易に想像できます。
まして、これから一人の高齢者が抱える問題が多問題化、複雑化していくことを考えると、一人一人の個別対応すら一筋縄ではいかず、難しくなることも明らかなのです。

今こそ、個別対応に追われるだけの状況を打開して、地域住民と地域で働く医療・保健・福祉専門職がつながり合い、高齢者を支え合うシステムづくり、まちづくりに着手しなければ――。 そんな思いが私たちの間で強くなり、平成20年4月に12名の福祉専門職と地元の老舗百貨店であるダイシン百貨店の社員3名で発足させたのが「大田北高齢者見守りネットワークをつくる会」でした。

そしてそれを、資源の宝庫である“地域”をベースに、地域包括支援センター入新井を触媒とした多様な関係者による「おおた高齢者見守りネットワーク」(愛称『みま~も』)に発展させて、 関係機関と高齢者をつなぐための「地域づくりセミナー」、 高齢者の安心を担保し関係者の支援を迅速にする「SOSみま~もキーホルダー登録システム」、 高齢者等が気軽に集まれて楽しめる「みま~もレストラン(みま~もステーション)」などの取り組みをスタートさせたのでした。

団体概要

事務局:
大田区地域包括支援センター入新井
住 所:
〒143-0016大田区大森北一丁目34番10号
電 話:
03-3762-4689
FAX:
03-3762-7465
メール:
info@mima-mo.net
代表者:
片山敬一
発起人:
澤登久雄

年 表

平成28年4月
「みま~も岸和田」 発足
平成28年4月
みま~も公式サイトオープン
平成27年6月
元気かあさんのミマモリ食堂
平成27年3月
「みま~もぐんま」発足
平成26年8月
まちづくりが元気!おおた登録事業 スタート
平成26年4月
新井宿第一児童公園 リニューアルオープン
平成25年5月
ポールdeウォーク スタート
平成24年8月
「アキナイ山王亭」オープン
平成24年4月
「みま~も六郷」から「みま~も蒲田」へ変更
平成24年4月
大田区高齢者見守りキーホルダー 登録開始
平成23年4月
新井宿第一児童公園のふれあいパーク活動を受託
平成23年4月
みま~もステーション、みま~もサポーター スタート
平成22年1月
「みま~も六郷」発足
平成21年12月
「大田北高齢者見守りネットワークをつくる会」から「おおた高齢者見守りネットワーク」へ変更
平成21年8月
SOSみま~もキーホルダー 登録開始
平成21年6月
地域づくりセミナーでSOSみま~もキーホルダーを提案
平成21年4月
みま~もレストラン オープン
平成20年5月
地域づくりセミナー 開始
平成20年4月
発足イベント 開催
平成20年4月
「大田北高齢者見守りネットワークをつくる会」発足

みま~ものキセキ(書籍)

みま~ものキセキ(書籍) みま~ものあゆみが「地域包括ケアに欠かせない多彩な資源が織りなす地域ネットワークづくり高齢者見守りネットワーク『みま~も』のキセキ」という本になりました。
みま~も発足から現在に至るまでの「地域におけるネットワーク」づくりのヒントが詰まっています。
具体的な活動や、見守り体制のメリットはもちろん、『みま~も』のネットワークがどのようなプロセスを経て構築されたのか、組織運営のコツなどを詳しくまとめています。
地域包括支援センター職員はじめ、行政・保健・医療・福祉関係者、地域づくりに関わるすべての方へ是非ご覧になっていただきたい1冊です。

【地域包括ケアに欠かせない多彩な資源が織りなす地域ネットワークづくり高齢者見守りネットワーク『みま~も』のキセキ】
出版 : ライフ出版社
定価 : 2,500円(税別)
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