大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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地域の人の活動の場と機会を提供しています。
みま~も
ステーションMIMA~MO STATION

地域の人の活動の場と機会を提供しています。

みま~もステーションの誕生

みま~もステーションの誕生 発足当初より「地域づくりセミナー」を継続する中で、『もっと日常的に住民と専門職がつながることができないか?』という思いを持つようになりました。そこで、賛助会員である有料老人ホームで月1回開催していた「みま~もレストラン」をベースに、平成23年4月から新たに始めた事業が「みま~もステーション」です。
「みま~もステーション」が実現できたのは、「みま~も」と地元の商店街組合とをつないでくれた株式会社カドヤ建設の常務取締役・野口晃一さんとの出会いからでした。
商店街の理事である野口さんには、空洞化しつつある商店街を活気あるものにしていたいという思いがありました。そして空き店舗の再活用の案が浮上し商店街組合との話し合いを重ね、その空き店舗(現:アキナイ山王亭)を「みま~もステーション」の拠点として使えるという展開に至ったのです。
空き店舗のすぐ裏には、公園があります。しかしそこは人通りがなく、地元の人ですら足が遠のいた公園で、荒れ放題でした。そこの管理運営を「みま~も」で行えるよう、大田区の事業に申請し許可を得ました。そして私たちは、アキナイ山王亭とその裏の公園を拠点に、「みま~もステーション」スタートしたのです。

みま~もサポーターとミニ講座

みま~もサポーターとミニ講座 「みま~もステーション」の活動には「みま~もサポーター」と呼ばれる、言わば、「応援団」となってくれる住民がいます。みま~もサポーターは講座に参加したり、講座の講師をしたり、ボランティアとして活動したり、各々のライフスタイルや身体状況に合った参加の形で、自身が自由に選択し、時には役割を担い関わってくれています。
みま~もサポーターは主体的に関わってもらうため、敢えて登録料を頂いています。

「みま~もステーション」をスタートして半年経った頃、荒れ放題だった公園は、「みま~もサポーター」の手によって、柵はペンキが塗り直され、花壇には季節ごとの花が咲くようになりました。
そして、公園の全面改修後は、「みま~もファーム」と名付けた菜園で野菜を育て、近隣の保育園の園児たちと一緒に、水やりをしたり、収穫をしたりと多世代交流の場にもなっています。
現在ミニ講座は、パソコン教室、公園体操、みま~もレストラン、はつらつ喫茶、日本伝統文化講座、月毎の目玉企画などの、協賛企業が講師を担当している講座の他、手話ダンス部、手芸部といった、みま~もサポーターが講師となる活動も増えてきています。
手話ダンス部は、協賛事業所であるデイサービスや老人ホームなどにレクリエーションの一環として呼ばれたり、老人いこいの家で、区民向けの講座を委託されるなど大活躍です。また、手芸部は、自分たちで作った作品を販売し、活動資金にしています。

みま~もステーションの広がり~ポールdeウォーク~

H25年5月より、一般社団法人 木谷ウォーキング研究所と協同で開催している講座が、「ポールdeウォーク」です。
「ポールdeウォーク」とは、「2本のポールを持って行うウォーキング」です。通常のウォーキングと比較して期待される効果としては、
①両足とポールの4点支持により基底面が拡大し、安定歩行と下肢筋力の強い駆動を可能にする。
②四肢を動かす全身運動になり、有酸素運動効果が上昇する。
③負担感無く効果的な運動ができるため、仲間と会話をしたり、季節を味わったり「楽しく」ウォーキングが行えるため継続につながる。
などがあげられます。
みま~もステーションでは、初心者を対象とした「ポールdeウォーク学校」と、経験者を対象とした「ポールdeウォーク大学」の2クラスに分けて、毎週1回開催しています。また、リーダー講習を受けた協賛企業の人たちが、講師と一緒に参加者をサポートしています。

みま~もステーションの広がり~「元気かあさんのミマモリ食堂」立ち上げのきっかけ~

平成27年6月より、「元気かあさんのミマモリ食堂」をオープンしました。
「元気かあさんのミマモリ食堂」は、今までのみま~もサポーターの活動から更にステップアップした活動と言えます。
それまでのサポーターの活動目的は、「自分の楽しみや健康、生きがいのため」が中心でした。それは介護予防の第一歩としてとても重要な事です。しかし私たちは、そこをゴールにはしていませんでした。サポーターである高齢者自身も地域をつくる担い手になるような働きかけを、少しずつしていきました。その際気をつけたことは、「無理強いをしない」こと。まずはサポーター自身の満足感・幸福感が満たされることが第一です。自身が満たされると、不思議なことにこちらからお願いするまでもなく、「人のために何かをしたい」と、気持ちは自然と周囲に向かってきたのです。『みま~もの活動は楽しい!でも、自分だけこんなにいい思いをしていいのかなぁって。自分も何か、誰かのためにできることはないのかなぁって最近思うのよね~』これは実際にサポーターの一人が言った言葉です。こうなったらしめたものです。後は、サポーターがその思いを実現させる機会を用意し、実際に動き始めるだけとなりました。

みま~もステーションの広がり~「元気かあさんのミマモリ食堂」オープン~

「元気かあさんのミマモリ食堂」のコンセプトは、「みま~もサポーターだから来たくなる(来ることができる)食堂」です。高齢者のひとり暮らしが多い都会の中で、孤立したり、個食になっている高齢者。外出の機会が減っている高齢者。そんな人たちが社会との繋がりを取り戻す後押しができるのは、医療や介護の専門知識を沢山持った専門家よりも、その気持ちを共有できる高齢者、つまりみま~もサポーターのような人たちのはずです。
オープンにあたって全面協力してくれたのは、賛助会員である薬樹株式会社の管理栄養士さんたちです。
オープンに向けては、まず初めにサポーター向けの説明会を開催し、協力者を募りました。そして手を挙げてくれたサポーターへの研修を開催しました。研修の内容は、サポーターの意思統一、食品衛生管理、接遇、レシピの考案など。その後、試作会、オープンイベントを経て、H27年6月5日めでたく開店を迎えました。
「元気かあさん」の愛情たっぷり!管理栄養士監修のバランスのとれたワンプレートランチは限定20食!週替わりで季節ごとリニューアルします。ぜひ一度、足を運んでみて下さい!
  • 地域づくりセミナー(地域の住民と専門職との顔の見える関係を築きます)
  • 高齢者見守りキーホルダー(緊急時に高齢者の身元確認等が行えるシステムです)
  • みま~もステーション(みま~もの活動拠点のひとつ「アキナイ山王亭」のご紹介)
  • まちづくりが元気!おおた登録事業(地域の薬局、施設、デイサービス等にご協力頂いています)