大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2008.5.29細い糸のようなつながりでも・・・・
  •  社会福祉士として虐待の疑いがあるケースへの対応は、本人、また、介護者も含めて長期での関わりを要します。
     今、私が長期間関わっている中でも、介護放棄、定期的な虐待の疑い等、専門職としてどのように関わりを持っていくかを求められている家族を複数担当しています。
     当初は、社会福祉士として肩肘張って、虐待の疑いがある家族の現場、証拠をどう発見するか・・・。真面目にそんな考えを持って、お会いしていたこともありました・・・。
     しかし、そんな態度で、関わっていく行く末は、本人、家族とも私との間に、硬い殻をつくられてしまい、それ以上の関係がつくれない。
     本人たちにとっては、せっかく他者の援助、関わりを持てる機会であったにもかかわらず、機会を逸してしまい、虐待というものから抜け出せない状態が継続してしまう・・・。
     いつ頃でしょうか?このようなケースに関わるときに、とにかく話を聞くこと、「この人には話してもいいんだな・・・」と思ってもらえるような自分でいるように決めたきっかけがありました。
     このような思いで、本人、または家族に接すると、どなたも共通しているのが、今まで貯めていたものを噴き出すように、私に話してくれるようになった・・・。
     本人からは、「10年前には、まさかこんなことになるなんて思っても見なかった・・・」、「でも、考えてみれば、自分が悪かった、今になって罰が当たったんだな・・・」、「今の状況を受け入れるしかないんです・・・」
     家族は、「今まで何とかがんばってきたけどもう限界・・・」、「寝ている顔を見ていると、家族だからと思っていても、殺したいと思うときもあるよ・・・」、「あんたにこんなことを話しても、結局は何もしてやくれないのはわかってるけどね・・・」
     このように、会って話してくれる人もいるが、一切関わりを拒否している様な人もいる・・・。
     そのような本人、家族にも「何かどうしようもないことがあったら、この顔を思い出して電話をください!!」ということだけは、顔を見て、対面できなければ呼び鈴越しにでも伝えてくるように心がけている・・・。
     話しをした後に事務所に帰り、何日か後に、連絡をくれる場合もある。無言電話が入るときもある・・・。話してきたにもかかわらず、何の音沙汰もなく、またしばらく関係が途切れてしまうこともあります。
     つい先日も、一年以上前に対応した方で、本人への虐待がしばらくなかったが,最近になって,また虐待が頻発していると思われる家族の情報が入り連絡をしてみた・・・。
     一年以上ぶりにもかかわらず、家族は、すぐに思い出してくれ、この間の本人の状態を事細かに伝えてくれた・・・。訪問することを提案すると、「話しがしたいから来てほしい・・・」と、言ってもらえた。
     一本の細い糸のようなつながりでも、つながっていれば何とかなる。
     細い細いつながりでも、虐待・被虐対者以外の関係が両者のまわりにあれば、わが夫、わが妻、わが父、わが母を傷つける、放置する行為を一歩踏みとどまる気持ちを持てるはずだと信じています・・・。
     この、他者との関係は、専門職でも誰であっても構わない・・・。気にしてくれていると思う相手であればいいんです・・・。少なくともそういうような関係を持ってもらえる一社会福祉士、一人間である努力をしていきたいと感じます・・・。
    アジサイ寺「明月院」の境内・・・。秋には、このもみじが真っ赤に染まります。
                ↓
    あじさい寺4

    明月院の近くにあるお店で売っていた土鈴
                 ↓
    あじさい寺土鈴

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