大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2010.9.12手をさしのべられるのは誰なのか?
  •  お仕着せのやさしさというのは、ときに迷惑にすら感じることがある・・・。
     見守りという名の「見回り」、「見張り?」も、同じなのではないだろうか・・・。
     最近、急に、「地域包括支援センターに必要な個人情報を渡すべき!」という議論が沸き立っているが、情報が手渡されたところで、数名の職員で、すべての高齢者を把握しろなんて土台無理な話し。
     もし、これを地域包括支援センターでやれというのなら、見守りでもなんでもなく、ただの「見回り」にしかならない。
     しかも、見回りなんて、誰も快く思わない。ドア越しで押し売り同様、 「今、間に合ってます!」なんて言われておしまい。だけど、「人の声は聞けたので、1件無事を確認。見回り終了!」こんな馬鹿な話しが実際に起きるかもしれない。
     お仕着せのやさしさは迷惑に感じる。では、自分が受け入れられる、人から受けるやさしさってなんだろうと考える。それは、「さりげないやさしさ」ではないでしょうか?
     日々のつながりの中で、気づいたときに声をかけ合う・・・。つながりの関係性の中でこそできる。それでしかできないことってあると思うんですよね。
     とくに、自ら孤立してしまっている人の心に、いきなり土足で上がりこんでも、よけい心を閉ざすだけ。
     私たち地域包括支援センターの役割って何なのか、じっくり考えたほうがいいんではないでしょうか。少人数で、地域の高齢者の情報をもとに、何も起こらないように見回りをする。それが求められている役割なのでしょうか?
     個々ではなく、地域とつながることが必要なんです。
     おおた高齢者見守りネットワークを発足するとき、心から尊敬する弁護士に、パンフレットに「見守り」について原稿を書いてもらった。そこには、このような文章が書かれていた・・・。
     『 今のせちがらい社会の中で、弱い位置、弱い立場、不自由な状態、どうにも抜けられないつらい状態に押し込められてしまい、動けないでいる人たちは、誰かが積極的に手をさしのべなければ、そこから抜け出して、違う景色を見ることはできない。
     そのような人が近くにいるとき、手をさしのべると、自分の幸せも何割か増になる。近くに幸せの火がともれば、その分、自分もあたたかくなる。もしもそのような人たちが、誰かの手を借りて、違う景色を見れるようになれば、今度はその人たちが、他の誰かに手をさしのべることもできるかもしれない・・・。
     きっと、そうしようと思うだろう。
     手をさしのべるとき、手をさしのべなければと思うとき、「プライバシーの侵害」や「個人情報の保護」や「自己決定・自己責任」といった小難しいことは飛ぶ。
     さしのべた手が気持ちと力を伝え、その手から気持ちと力を受け取る。そして見える景色が、世界が変わる。それをどんどん伝え合う。
     これ以上に価値のあることはないから、小難しいことは飛ぶ。出過ぎた真似だったら、あやまればいい。そして、また、手をさしのべる。
     そして、手をさしのべるためには、相手に手が届く距離にいなければならない。手が届く距離にいる人しか、手をさしのべることはできない。手をさしのべることは「地域」でしかできない・・・。』

     今、この文章を、心から「そうだ!」と思える。
     手をさしのべることは、「地域」でしかできないんです。私たちは、この『地域』とつながることが求められているんです。個人情報をもとに、押しなべて見回ることが、私たちの役割ではない。
     自分の持てる専門性を、発揮するのはそこじゃぁない!そこを地域から求められているのではないんです。
     専門職、専門機関との日常の連携体制を構築して、手をさしのべてくださっている地域とつながり合う。
     これができて初めて、私たち医療・福祉専門職が、SOSの声を自ら発せない人たちに、手をさしのべることができるんです。
     これが、地域の見守りネットワーク!やり方はどうでもいい。自分たちの思いを、担当地域に暮らす人たちに伝え、その地域にあったやり方で行えばいいんです。
     あらためて、地域包括ケアに近道はないけど、この道しかないと思っています。 
     
    この暑さで、猫たちもお疲れ気味・・・。
            ↓
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    あーーーーぁ、暑くてやってらんないよ・・・。
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