医療と福祉の連携について考えている・・・。
この命題は、最近に始まったことではない。
しかし、ずっと叫ばれていながら、本当の意味で、医療と福祉が連携し合っているかというと疑問です。
制度ひとつとってもそう・・・。
「医療連携加算」など、入院時や退院・退所時に、病院等と利用者に関する情報共有等を行ったということが
「評価」され、
加算がつく。
必要だから、連携し合うのは当然のこと。それをわざわざ、医療と連携し合うということにハードルがあるかのように評価がつく。
もっともっと対等に、普通に、日常の中で連携できる形を構築するのは不可能なんだろうか???
対等につながり合い、協力して、地域に暮らす高齢者の安心につながるシステムを築くことは可能なはずです。
これが具体的に結実したものが、
『SOSみまもキーホルダー登録システム』です。
医療が抱える問題と、在宅を支える地域包括支援センター、ケアマネージャー等が、
「地域に暮らす高齢者の安心」という一点で、話し合いを重ね、それぞれの分野で協働を呼びかけていった。
このようなシステムを、行政サービスとしてトップダウンで実現しようとしたなら、予算取りも含めてざっと3年はかかります。
関係機関に、システムの概要と、協力依頼の文章を添えた紙っぺら一枚を、FAXか郵送で送る。民生委員、自治町会には、毎度同じ形での
「協力」という名の頼みごと。
もし、このような形でキーホルダー登録システムを始めていたら、ただの「キーホルダー配布事業」で終わっていたことでしょう・・・。すべてに配るだけ配ったら、「はい!役割終了!」なんてね・・・。
それを、ひらめいてから申請開始まで、2ヶ月でスタートできたのは、一緒に考え合ったソーシャルワーカーたちが、ソーシャルワーカー連絡会を通じて、区内の医療機関すべてに周知してくれたこと。しかも、自分たちがこの取り組みに関わっている思いを込めて・・・。
何より、一番このキーホルダー登録システムで、医療機関の中で知っておいてほしい職種に、このような形で周知できたことが大きかったような気がします。
医療と福祉の現場が、対等に向き合う。これは、これからの高齢化の進展の中で何より必要なこと。
大きくは考えていません。
この地域で・・・、「おおた高齢者見守りネットワーク」を発足して2年半・・・。
医師とも、看護師とも、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士たちとも・・・、地域について、今なら考え合うことができます。
地域包括支援センターのセンター長として、当院の医療連携・在宅部門の責任者として、医療・福祉、お互いの空気を、今まで経験してきました。
医療と福祉が、何で一致し、協働できるかが、今ならわかりそうな気がしています。
大都市部での、医療と福祉の連携の具体化。
そこへ向かいたいと思います。
さぁ、次へ!! 具体的な連携・協働を考えましょう・・・・。