大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2010.6.21認知症サポーター!僕らは小学5年生!
  •  昨年7月、入新井地域にあるA小学校6年生を対象とした、認知症サポーター養成講座に、キャラバンメイトとして参加しました。
    昨年行った、A小学校6年生認知症サポーター養成講座を書いた記事、「受け継いだ生命のバトンを考える」の記事は、こちらをクリックしてご覧ください。
     このときのことをA小学校から聞いた、B小学校校長先生から連絡がありました。
     「小学校5年生を対象とした認知症サポーター養成講座をやってほしい・・・」
     ・・・ということで、先週土曜日3時限~4時限めに、B小学校5年生54名の認知症サポーター養成講座を開催しました!! 
     昨年は6年生、そして、今年は5年生・・・。子どもたちの成長過程の1年というのは大きい・・・。昨年話した内容を、5年生用に改めて変えて臨みました。
     それぞれの子どもたちの成長過程の中での「今」に、認知症サポーター養成講座を通して、「生命について、生命を大切にするということはどういうことなのか?」、生命に向き合うことを業としている専門職として、何かを伝えることができたらと考えています。
     
     小学校5年生の認知症サポーター養成講座が始まります!
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     「生命を大切にするということは、まずは自分の生命を大切にすること。」、「もう一つは、人が、人の生命を大切にするということ。今日は、人が人の生命を大切にするということはどういうことなのかを、あなたたちと考えていきたいと思います!」
     「隣の人と目を合わせてごらん?自分の生命も大切。今日はもうひとつ、この隣にいる人、自分のすぐそばにいる人の生命について考えていきたいんです・・・」
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     君たちと出会ってそろそろ5分が経とうとしています。5分のつきあいの中で、この沢○さんをどう思う?
    1.やさしい人
    2.おもしろい人
    3.疲れてるんだろうなぁ?
    4.こわい人
     さぁ、手を上げてみてぇ!(うれしいことに、やさしい人で約7割の子が手を上げてくれました  )
    人を知る。知りたいと思うこと。これが、自分以外の人を大切にすることにつながるんです。
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     ここにいる一人ひとり、多くの生命のバトンを受け継いで、今、ここにいる。だから、一人ひとり、今を生きているそのことが、かけがえのない大切なことなんです。
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     「自分の番」
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     この日は土曜日で公開授業。お母さん、お父さんたちも、授業に一緒に参加してくれました。
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     「今日は、皆さんに紹介したい詩があります。その詩は、生まれたときからおかあさんに抱かれ、背負われてきた脳性麻痺の人が、世間の目を払いのけて育ててくださったお母さんへの強い感謝の気持ちを綴った詩です。
     Aくんは奈良県明日香村にある養護学校に通っていました。
     当時奈良県では、「身体の不自由な人たちが集う施設創ろう!」という運動があり、その資金集めのためにコンサートをやろうという話しが持ち上がりました。障害者施設に通っていた子どもたちの詩に、曲を付けて伝えるというものでしたが、Aくんは誰よりも、「詩を作りたい!」という意欲を見せたそうです。
     「それでいいよ」というときには目を閉じる。そして「ちがうよ」というときには舌を出す。という合図を先生に送りながら、自分を一生懸命支えてくれているお母さんに詩をプレゼントしました。
     それが、これから紹介する詩、「お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい」です。
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     この詩をお母さんに先生が渡したところ、翌日おかあさんが、Aくんにあてた詩を先生に渡しました。コンサート当日の舞台には、担任の先生が詩を朗読する隣りに、誇らしげににニコニコしているとお母さんの姿がありました。
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     それから2ヶ月もたたずにAくんは亡くなりました・・・。
     全身不自由だったAくんは、昭和50年6月、風邪をこじらせて休んでいました。何かの弾みで、枕で鼻と口をふさいでしまい、15年の一生を終えました。
     言葉の不自由だったAくんは、来客の接待中だったお母さんに「助けて!」の声を上げられず息を引き取ったのです・・・。
     Aくんが亡くなってから、35年が過ぎました・・・。
     Aくん、そしてお母さんが夢見た施設は完成して30年を超えました。
     身体の不自由な人への理解も少しづつですが進んでいます。しかし、それを可能にしたのも、Aくんたちの時代の障害者とその家族の経験と活動の積み重ねがあったからこそなのだと思います。
     今が「障害を持つ人も、持たない人も、分け隔てのない時代」に向かっているとすれば、その原点の一つはここにあると思います。
     Aくんの人生は15年という短いものでしたが、Aくんが生きた証は、今もたしかな形でここにあるような気がします。そして、これが「生命のバトンを受け継ぐ・・・」ということなんだと感じます。
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     認知症の人は、「何もわからない人」ではありません。自分に何かおかしなことが起こっていることはわかっています。そして・・・・、「これからどうなるんだろう・・・」と、いつも不安な気持ちをかかえているのです・・・。
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     まわりに、やさしく言葉をかけたり、手を貸してくれる人がいれば、認知症の人も、安心してくらしていくことができるのです。
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     4時限目は、場所を体育館にうつして、高齢者疑似体験を行います。
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     昨年に引き続き、ウメばあさんが元気に登場!!(おおた高齢者見守りネットワークに関わってくれている、地域のケアマネージャーYさんです。)
     5年生のみんなに、どんなことに困っているか、語りかけます。
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     自分たちも、グループに分かれて、実際に体験してみましょう!!高齢者見守りネットワークのメンバーである専門職たちが協力してくれました。
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     「う~~~ん、見えなくて怖い。」、「グループのみんな、怖くないように声をかけてあげてみて!」
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     「何とか見えるけど・・・、ずっとこんなだったら、本を読む気しなくなっちゃうね。」
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     「お母さんたちも、子どもたちと一緒に参加してくれました。」
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     5年生たちの認知症サポーター養成講座、無事終了!片付けも、一緒に手伝ってくれました。
     帰り道、「沢○さぁ~ん、ありがとうございました。さようなら!」声をかけてくれた5年生の腕には、オレンジリングが付けられていました・・・。 
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