大田区発の地域包括ケアシステム-おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)

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2016.7.26当たり前のニーズ
  • 「利用者のニーズを知ろう!」、「利用者のニーズを反映させて・・・!」

    この業界で何百回も聞いたセリフ。

    当たり前のことなんですが、ニーズって介護保険サービスの中にだけあるものではない。専門職が把握している保険外サービスを含めても充足するものではない。

    当たり前のことなんですが、ニーズは多様。

    当たり前のことなんですが、ニーズは与えられるだけのものではない。

    ニーズはその人の日常の中にあるもの、暮らしの中に存在するもの、歩んできた人生の延長線上に求めるもの。

    だとするならばその人の日常に、専門職として何ができるのかを考えることが重要なんだと思う。

    キーワードは当たり前の日常なんです!

    何気ない日常の中で、地域に暮らす人同士の関係性があって、良いことも悪いことも、関わりたいことも時に避けたいこともある。

    いいことの思い出も、苦々しい思い出も引っくるめて、この住み慣れたわが町で暮らし続けてきた。

    そして、医療や介護が必要となり、初めて専門職である私たちと付き合うことになる。

    この地域に暮らす人たちの、当たり前の日常の中にあるニーズを知らなくて、私たち専門職は何ができるのだろう?

    自分たちが知っている一部を切り取って、押しつけるだけのサービス提供をいつまで続けるのでしょう?

    地域包括ケア?

    この言葉をきっかけにやらなきゃいけなくなったから、年に1~2回、地域住民向けという「してあげる目線」の勉強会やイベントという名の花火を打ち上げる。

    してあげる&してもらうの関係性、いつまでたっても押しつけと受け身の関係が続くだけ。

    当たり前の日常を知らずに、しなければいけないからとある日突然専門家たちがどかどかと「こうすることが最善だから、こういうことを知らなければいけないから」と、日常に入り込んでくる。たまったもんじゃない!

    そこにある当たり前の日常にまずは入れてもらいましょう。

    「しなければいけないから・・・」と肩ひじ張る必要などないんです。まずは地域の中に入れてもらう。それだけでも専門職にとっての気づきはたくさんあるはずです。

    この気づきをたくさん声に出しましょう!地域の人たちに伝えましょう・・・。

    教科書や専門書には書いてない大切な気づきをもらうんですから、その気づきを感謝を込めて伝えるのはやはり当たり前です!

    伝えれば、当然相手から何かしら言葉として返ってきます。この言葉こそ、当たり前の日常の中にある真のニーズ!

    このニーズをつかみ取ることができた専門職を一人、また一人増やしていく。

    その先に、地域住民と専門職が対等にわが町を考えることのできる、地域包括ケアが育まれていくのではないでしょうか?

    そう信じて、みま~も9年目を歩んでいます。それだけの話し。

     

    みま~もが考える『地域で暮し続ける安心に必要なこと』

    H21.11.13千束自治会資料

    ともに考え、ともに歩む!

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    事業所: 全体

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    “当たり前のニーズ” への1件のコメント

    1. あい より:

      「当たり前のニーズ」…私の中のモヤモヤが晴れていきます\(^o^)/

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