日常、身の回りで起こるたくさんの事象の中で、人は自分で大切なものと思うものを取り出し(抽出)要らないものを捨て(捨象)、自分自身の感情の表出や行動の優先順位を決めています。
この「抽出や捨象」の意識的な繰り返しにより、その人の「ものの見方、考え方」が築かれ、価値観が形成されていくのでしょう。
例えば日記やブログという行為を考えてみても、一日の生活行為の中で、特に心に残っている事象を自分で抽出し、文字として表現してるのです。
この自分自身で行っている「抽出や捨象」を、意識することが大切だと最近感じています。確かに無意識でも、今まで生きてきた経験の中で、この「抽出や捨象」は行われています。
しかし、意識することによって自分を客観的に見る機会となり、自分の個性や能力を知る機会となるような気がします。この意識して抽出や捨象する一連の行為が「考えること」であったり、「悩む」ということなのでしょう。
こうしたプロセスを十分に展開することで、自由で豊かな心、発想が生まれるように感じます。「豊かで柔軟な心と発想」、そこから垣間見えるその人の理念や確信が様々な方との
共感を創るのでしょう。
平成19年12月に「東京都地域ケア体制整備構想」が福祉保健局から出されました。
その中にも超高齢社会に向けた基本理念として、社会全体で高齢者の自立と尊厳を支える仕組み(ネットワーク)の構築の必要性を高らかに謳い、その中核機関として「地域包括支援センター」の役割を明記しています。
しかしこの「地域ネットワークづくり」を本当の意味で創りあげていくためには、日常のつながりの中から、「共感とともに、このネットワーク構築を創りあげていくことのできる人材」を求めなければ、
絵に描いた餅でしかありません。
大田区行政機関担当者とも、この件で話しを積み重ねていますが、区としての方向性、具体化は、話し合いを始めたばかりだそうです。
今日も朝から、「品川区で孤独死」というニュースが飛び込んできましたが、ネットワークづくりは急務です。当包括支援センター職員みんなで協力し合い、創りあげていくことのできる人間的成長を自分たちから築き上げていきたいと思います。