我が包括職員Tが、介護保険(予防給付対象者)利用希望の一人暮らし高齢者宅に訪問日時の確認のため、何日か連絡をしたが電話に出ない・・・。
気になり、自宅を訪問してみた。鍵が開いていて中に入ったところすでに死亡していた・・・。
警察官、刑事が現場検証。T職員との話しで、警察官が「今年は厳冬なこともあり、高齢者の孤独死が多く、今日も3件目だよ」と話していたそうである。
この亡くなった方は生活保護受給者のため、その後、生活保護ケースワーカーとも話したが、このケースワーカーが担当している方でも、何日か誰にも気づかれず亡くなられていた方が1件や2件ではないとのこと。
たしかに、このようなことが、身近に起こることは、この仕事をしている上で常に想定してはいるものの、
特別なこと、という認識でした。
しかし、自分たちが働いているこの地域の中だけでも、日々起こっていることなのです。
東京都は、平成32年をピークに人口は減少していきます。しかし、高齢人口、特に後期高齢者の人口は増え続け、後期高齢者の夫婦のみ世帯は、30年後、今の2.15倍に。一人暮らしは、2.5倍になります。
一人暮らし高齢者が、誰にも気づかれずに亡くなり、何日も放置されている・・・。こんな異常事態が続いても、警察・生活保護ケースワーカーなどの職種の人たちの中では、「日常的なこと」となっている現在の社会です。
このままでは、何年後かの将来には、隣近所でこのようなことが日常的なこと、「今年は多いねえ・・・」などと普通のこととして話しがされる社会になってしまいます。
高齢者の孤独死に対する警察への通報で一番多いのは、やはり新聞や郵便等配達者だそうです。また、近所の方からの通報も多いということ。遠い家族よりも近所の人、地域で働く人たちが発見しているのです。
事件・事故の前に地域の方々に気づいてもらうことは、これからますます大切になってきます。この気づきを、専門職がどんどん地域に入っていきながら、気軽に、遠慮なく伝えてもらう。
専門職は継続的に本人と関わりながら、節目節目で家族につなげる。遠くにいようが、自分たちの生活に精一杯だろうが、家族は家族。この『家族』という構成単位を、実際どんなに希薄になっていようが、将来も決してなくしてはならないと思います。
生命・家族・社会との関わり。人間が人間として生活するうえでの本質が、今揺らいでいるように思えてなりません。
世界の中で日本ほど速いスピードで、高齢化社会→高齢社会を迎えた国はありません。そして、3年後には、世界中どの国も経験したことのない超高齢社会を迎えます。
ということは、他国にモデルはないのです。高齢化のスピードに負けない、継続的で、しかも双方向からの地域連携構築が、今、求められています。
山梨に桃の花が満開になり、ピンクのじゅうたんが敷き詰められるのは、4月上旬から中旬。絶景ですよ!
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