先週から今週にかけて、とてつもなく忙しい日が続きました。
日中は、打ち合わせや相談業務、ほとんど話しっぱなし。
夜も会議が続いていました。
来週7月27日は、大田区社会福祉協議会から依頼があり、地域住民を対象に、介護保険制度についての勉強会。
再来週8月7日は、東京社会福祉士会共通基盤研修 地域支援領域研修と、資料作成も締め切りに追われ、夜の会議が終わってから、資料整理をすることも・・・。おかげで、身体敵にも精神的にもいっぱいいっぱい・・・。
先が見えないような仕事も、コツコツとやっているといつか終わるもの。今日、夕方には、すべての資料作りが終わり、とりあえずひと段落

一人きりの事務所を一歩出ると、夕方だというのに、夏の日差しが照りつける

事務所のすぐ前の広場では、夏祭りが行われていた。目の前でやっているのに、外に出るまで気がつかないほど没頭していたらしい・・・。
ムッとする暑さと疲れで、普段なら喜んで立ち寄り、顔なじみの人に声をかけ、一緒に楽しむはずの私が、事務所のシャッターを閉め、さっさと空き地を素通り・・・
トボトボとうつむき加減で帰路についていると、前から一人の男性が歩いてきて、私に声をかけてきた。
「もっとしゃんとしなさい!」
ふっと見上げると、地域づくりセミナーに毎月欠かさず参加していたAさんがそこにいた。
もう80歳を超えているAさんですが、この2年間、いつもセミナーに来ては、「あんたたちはいいことをやっている!」と、エールを送ってくれていた。
しかし、2ヶ月前ぐらいからパタッと来なくなって心配していました。
このAさんが、声をかけてくれたのです!Aさんは、目を見張るほどげっそりとやせていた・・・・。しかし、ニコニコと私に向ける笑顔だけは以前のままでした。
「ずっと入院していてねぇ、またセミナーにも行かせてもらうよ。やっぱり家はいい・・・。退院が、祭りに間に合ってよかった・・・・」
そう言ってAさんは、あふれる笑顔を私に残し、祭りに向かって歩いていった・・・。
白い帽子をしっかりかぶり、以前はぴったりだったであろう、ダブダブの白いシャツを着て祭り会場へ・・・。 私も一応専門職です。Aさんの病状が、あまりよくないことは一目でわかります。
それでも住み慣れた地域に戻り、毎年同じように繰り返してきた祭り会場へ向かうAさんを、曲がり角を曲がり、見えなくなるまで目で追っていた・・・・。
Aさんの後姿を見て思い出しました。
そうです、私の力の原点はこれなんです!地域で働く専門職が、地域に暮らす人との間に、垣根なく身近に存在すること!これを実現させたい!ただそれだけ。
おおた高齢者見守りネットワークを立ち上げて間もない頃、社会福祉士会から原稿を依頼され、自分自身の夢をこう書いたんです。
『 私たちが働く地域包括支援センターの役割は、地域に暮らしている方々、各専門職に、「ここは○○をしているところ、だからこういうときに気軽に相談していいところ」、「ここへ行くと○○さんや△△さんがいて、話を良く聞いてくれるから安心」という地域の一部に溶け込んでいくことだと感じています。
自転車で訪問に出る。商店街を走ると弁当屋・肉屋・八百屋、路地に入ると民生委員、ケアマネージャー、介護者などから声をかけられたり、呼び止められたり、なかなか目的地にたどり着けない・・。
このような出来事の一つひとつが私たちの誇りであり、やりがいにつながるのでしょう・・・。』
Aさんの、あふれる笑顔に、
住み慣れた地域で暮らし続ける、暮らし続けることができる。この日常の中にある一番大切な思いに、地域で働く専門職としてどう向き合うのか?教えられたような気がしています。
日々忙しく、大変だったりする・・・。落ち込んだり、自信がなくなったり、怖くて一歩も前に進めなくなったり、逃げたくなったり、自分を守りたくなったり・・・。
当然です!何かをしようと思ったら、このようなことは誰だって経験すること。
だけれども、だからといって、決して見失ったり、ブレたりしてはいけないものがある!
「しゃんと前を向いて!そうでなければ、見えているものすら見えない自分になってしまうよ・・・」Aさんにそう言われたような気がします。
さぁ、来週も忙しい日々が続きます。ですが、Aさんのおかげで、一つひとつを楽しんで取り組めるような気がしています。さぁ!がんばるぞ!!