包括支援センターのシャッターが開く。
相談者からの電話、来所相談、その合間、合間に、おおた高齢者見守りネットワークに関わっている専門職たちが訪れる・・・。
来月のセミナーの内容をどうするか?セミナーの月々の担当者が打ち合わせに来る。
行政機関との話し合いに行った帰りに立ち寄る、代表・副代表・・・・。今日は、地域にある公園の管理・運営をこの会で行うための、申請手続きに行ってくれていた。
来年度、この年間3人しか訪れない(ちょっとオーバーかな?)公園を、花が咲き、野菜や果実が実り、遊具を使ったリハビリに高齢者たちが訪れ、人がいる安心から、子どもたちも遊びに来る。そんな公園にしようと思っている。
年間3人しか訪れない、奥まった場所にある公園だけに、そこに人が集うようになるための工夫を考えるのは楽しい。多くの人のさまざまな意見を取り入れ、多くの人たちの手が入り、思いが込められる公園作りにしていきたい。
先週土曜日、NHK討論番組「どうすれば変えられますか?無縁社会」という生番組に出演させていただいた。その番組を見ていた地域の方が、テレビ画面に映っている私をカメラで写し、CDにデーターを取り込んで、「プレゼント!」だと持ってきてくれた。
ご主人がビールを片手に、テレビに向かってカメラを向けている姿を思い浮かべると、ほんわか心があたたかくなり、思わず微笑んでしまう。
電話が鳴る。出ると、私が介護予防の担当をしているSさんからだった。開口一番!
「ちょいと、沢さん!テレビ見たわよ!たいしたもんだ!さすが私の担当者! あんたからテレビに出るってわたしゃぁ聞いてなかったけどね、なんか予感がしてたんだよ。この人はそろそろテレビに出るんじゃぁないかってね 」
「でもね、あんたよそよそしいじゃぁないか!行くんだったらどうして私をさそってくれなかったんだい!私はこれでもね、人並み以上のさまざまな苦労して、今生きているんだよ!私の体験談は、あの番組に必要だったと思わないかい?」
Sさん節 大炸裂
わが包括支援センターの事務所は、相談だけでなく、このような専門職や、地域の人たちが訪れたり、電話をくれたりする場所。
それでいい・・・。
地域包括ケア!地域の見守りネットワーク構築!これは、何もない中に、何かを生み出すことではない。今ある地域の関係性やつながり、日常の関係性の中に芽生えるもの!
自分たちが、地域に根ざしていけばいい。それだけです。ただひとつ、忘れてはならないこと!それは、自分たちがどんなときに必要とされる専門職なのか!それだけをわかっていてもらえばいい。
自分のことでもよし、隣近所のことでもよし、友人知人、家族、何かあれば、この人たちが相談にのってくれる!それだけをわかってもらえていれば、あとは、根ざせばいいんです。肩肘張る必要などない。
私たちがいる場所は、「大田区地域(に根ざした)包括支援センター」それでいい・・・。
10月30日(土)NHK討論番組「どうすれば変えられますか?無縁社会」という3時間生番組に出演させていただきました。様々な世代の視聴者の意見、各分野で活躍している人たちが持っている今後の方向性について・・・、自分なりに吸収できました。
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