大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2010.2.22心の風景
  •  最近、ふっと、ある風景を思い出す・・・・。 山に囲まれた湖の一角にあるキャンプ場・・・ 
     小学校4年生のあどけない子が、私にこう語りかける・・・・。
     「     あっのぼり~~~?(当時の私はそう呼ばれていた・・・)
     今日は楽しかったねぇ~・・・  ぼく・・・、今日のこの日を大人になっても絶対忘れないよっ・・・!」

     そう、20年前のこの風景と、男の子のこの言葉を・・・。
     今から約20年前、私は、児童演劇を親子で鑑賞する団体の専従事務局として働いていた。
     日本中にある、あらゆるジャンルの劇団を地域に呼び、子どもたちに生の舞台芸術を体験する機会を提供する会。もともと母親たちが、「わが子たちに、人類が創った最高の舞台芸術を鑑賞しながら成長していってほしい・・・」という願いから生み出してきた団体でした。
     
     この劇を鑑賞している、小学校4年生から高校生までの子どもたち、約300名を連れて年1回、3泊4日のキャンプに出かけていました。
     小学生たちにとって、3泊を家族以外の人と過ごすということは、初めての経験の子も多い。そのため、異年齢の班をつくり、5回の班会を重ねて当日を迎えていく。
     班会では、班名や3泊4日の食事の献立、班のシンボルマークなどを決め合っていきます。この過程を通して、異年齢の家族のような関係をつくり、当日を迎えていくのです。
     この子どもたちを、家族の代わりとなって連れていくのが、社会人や大学生の青年たち約100名。「子どもたちに、異年齢集団で創り上げる喜びを体験させたい」そんな思いで、約3カ月の準備を重ねて当日を迎えます。
     キャンプのメインは、やはり3日目、最後の夜に行われるキャンプファイヤー。青年たちが、鉄道の枕木を使用し、8角形・10段のファイヤーストームを作ります。まっ暗闇の静寂の中、このファイヤーストームから立ちのぼる炎と煙は、高く星空まで舞い上がっていく・・・。
     真っ赤な炎は、3泊を共に過ごしてきた仲間の表情を照らす・・・。どの表情も達成感でいっぱいの表情・・・。炎に照らされた仲間たちの表情を見るだけで、胸が熱くなり、なぜか涙がこみ上げてくる・・・。
     これが、感動というものなのでしょうか???
     キャンプファイヤーが終わり、私は、寝静まった一つひとつのバンガローを見回りしていた。
     懐中電灯を一つ持ち、子どもたちが起きないように、そっとバンガローのドアを開ける。まぶしくないように、天井に懐中電灯の光をあてて、布団をかけないで寝入ってしまった子がいると、朝の冷え込みで風邪をひかないように布団をかけてあげる。
     あるバンガローを開けた時、ドアのすぐ下で寝ていた子どもの足を軽く踏んでしまった  その子は、ムニャムニャ・・・と目を開けた。
     「ごめんね、ごめんね・・・。痛くない?大丈夫!?」
     男の子は、眠い目をこすりながら、目の前にいるのが私だとわかるとこう話しかけてきたのです・・・。
     
     「     あっのぼり~~~?今日は楽しかったねぇ~・・・  のぼりぃ~・・・、もう明日になったら帰らなきゃいけないんだよね・・・。帰りたくないなぁ~・・・。
     のぼりぃ~・・・、ぼくねぇ~、今日のこの日を大人になっても絶対忘れないよっ・・・!」

     あれから20年。あの男の子も今は30歳前半、いったいどんな人生を歩んでいるのでしょうか???
     私は、最近こう思うのです。異年齢の中で協力し合い、何かをやり遂げる経験というものは、人生の中で何物にも変えがたいものだということを・・・。
     そこには他者を知るという学びがあり、仲間の中の自分の存在を学び、一人では決してできないようなことを、力を合わせることにより実現できるんだという達成感を感じることができる。
     
     今でもときどき思い出す、自分の心の中の風景・・・。あの日、キャンプファイヤーで400名の仲間たちと、肩を組み合い最後に歌った曲が「ある馬の物語」という舞台劇で使われていた主題歌。この歌詞と音楽が、心の風景とともに、今もあふれ出てくるのです・・・・。
    < ある馬の物語 テーマ >
    誰も愛されて暮らすのが大好きさ  さみしくて一人では暮らせないものさ
    だけど時々は冷たくていじわるで  わけもなくいじめ合いよろこんでいるよ
    みんな苦しみを乗り越えて生きようよ   いつまでも甘えては暮らせないものさ
    なぜ人は なぜ生きる なぜ人は なぜ生きる  なぜ、生きていく・・・
    愛する喜び恋する楽しさ  生命の尊さ心で知るため
    この世に生まれて ほろびるせつなさ  勇気と力を試していくため
    春は花咲いて太陽の夏燃えて  秋の陽は短くてすぐ来るよ冬が
    だけど生きるとはすばらしいことなのさ 君次第幸せな人生をつくるのだ
    愛する喜び恋する楽しさ  生命の尊さ心で知るため  なぜ?
    この世に生まれてほろびるせつなさ   明日があるから人間バンザイ
    すてきな世界をみんなで築いていこうよ!!

     
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    “心の風景” への2件のフィードバック

    1. あい より:

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      母がテレビでみたらしく、
      「大田区の地域包括センター長が、沢登君だったよ!」とメールをくれました。
      懐かしくて検索して、このブログを見つけました。
      文章がとてもやさしいですね。
      まさか、子供キャンプのことが書かれていて!!
      この間、キャンプのことを思い出していて、たくさん歌った歌をずっと口ずさんでいたところだったのです。私もキャンプのことは一生忘れない。きっと、私のあらゆる好きな事のルーツは、そこにある気がしています。^^ 私の子供にも、あんな体験をしてほしい。(まだいないけど笑)
      お仕事がんばってね。
      私のことがわかるかな・・?
      病院で働くイニシャルHの娘です。^^

    2. さわ より:

      SECRET: 0
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       あい様
       えーーーっ!たぶん思い浮かぶのは・・・、あの、あいちゃんかなぁ?そうだと思うんだけど・・・。
       あなたもルーツはやっぱりあそこなんですね。
       なつかしい・・・。これからも、たまに、のぞいてね。

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