私たち専門職というものは、どうも「こうあるべき!」 という目線で相手と向き合いがち。
専門領域で話されている「これが大事なんですよ!」目線で相手と対峙していく・・・。
しかも、「やりましょう!」と言い始める人が、行政関係者だったり、専門職であったりするわけです。今までのつながりもなくある日突然そんなことを提案されてきたら私だったらまちがいなく引くな・・・・(^_^;)
そもそも「楽しいから」、「人とつながることができるから」という実感があるから、人は集まるんですよね。
地域課題云々は、行政的な、高齢者に関わる専門職的な問題(都合)で、当事者にはさほど関係ないことだったりするんだと思うんです。
そこをすっ飛ばして押しつけていくから、「自分は大丈夫!」と地域全体に引かれていってしまう。
それでもやらなければと地域を巻き込もうとするから、住民不在の行政・医療・介護専門職だけのネットワークが出来上がる。お得意の「押しつけのネットワーク」の完成です (^_^;)
「見守り・支え合い・・・」、「これが大切なんです!」などと、今さら私たちが町会にもっともらしく話したところで、地域の人たちはすでに孤独死、町会との関わりを持たない人の増加など切迫した問題に直面して、私たちなんかよりもずっと前から独自での見守りを模索していたりしてるんですよね。自分たちが「こうあるべき!」と考えているものは、所詮、専門領域の中で考える「これがベター・・・」にすぎない。
地域に暮らす人たちの「やりたい!」をつくるんです!
地域住民の「自らやりたい!」というものを、行政や専門職は応援するぐらいの立ち位置でいい。
そもそも、行政・専門職が築くネットワークは 誰のために取り組んでいますか?
地域のため?高齢者のため?介護者のため?それともやらなければいけないから?
このような発想で取り組むほど、気の重い、 苦痛なことはありません。
まずは地域包括ケアの具現化に取り組もうとしている自分自身の「やりたい!」を見つけましょう。
今、私たちに求められていることは、発想の転換です。まずは、自分自身が「楽しい!」を実感してますか?