みま~もを取り組んで10年目の今年、私たちは新たな事業をスタートさせました。
地域共生社会の実現に向けたみま~もの新たな事業、それが全世代対象対応型居場所!
「おおもり語らいの駅」事業です。
「おおもり語らいの駅」は、今までのみま~ものノウハウをすべて投入し、高齢者だけではなく、全世代対象対応型の居場所!地域に暮らすすべての人を対象に取り組みます。
病院が、けがや病気を治すだけでなく、地域住民の健康を支える場に! 未来をつくる子どもたちに、地域に暮らす高齢者や専門職たちが残すべきものを形づくる場に!
「いくつになっても、行きたい場所がある! それは、気軽に訪れることができる場所。 行きたいと思える場所! そこには、友人・知人がいて、自分を待っていてくれる。 必要としてくれている」。
そんな地域の場を築きたくて、みま~もを続けてきた。
そして今年、みま~も協賛団体である私が所属する社会医療法人は、みま~もでの活動経験から、
「当院を利用する患者のみに医療や看護、介護を提供するだけでは、一人ひとりが安心して暮らせるまちづくりは実現できるものではなく、患者という枠にこだわらずそれらを提供することが医療機関として地域にできることなのではないか」と思うに至りました。
そこで2016年10月に元々あった在宅に関わる部署を再編し「地域ささえあいセンター」を設立。「患者」ではなく「地域」を健康面で支えていく活動を本格的に開始したのです。
その中心であり、拠点となる「おおもり語らいの駅」を2017年5月にオープン。
この場所で目指すのは、場所や物を介して、年代や性別、その他属性に関わらず人が緩やかに繋がることで、互助力を醸成させ、ひいては地域の活性化と地域力の向上に繋げることです。
これまで培ってきたノウハウとネットワーク、地域力を活用し、世代と領域を超えて住民・地域を巻き込んだ事業を展開予定であり、地域医療の中核となる病院が、その総合力を基盤として全対象対応型地域包括ケアを具現化していく。
おおもり語らいの駅には、地域ささえあいセンターの看護師、医療ソーシャルワーカーが常駐。それだけではありません。日替わりで病院内専門職が地域住民との日常的なつながりを築いていきます。
おおもり語らいの駅を取り組んで半年が経過しようとしている。
この「場」を介して、人と人とがつながり、地域の循環が生まれ始めている。 子どもたちは地域で輝く医療・介護専門職の背中を見て、自分の将来を夢見ている。
みま~もに関わる高齢者は、ここに来る子どもたちを孫のように名前で呼び、この子どもたちに、輝く未来を受け渡すために地域で何ができるかを考え始めている。
「時に支え、時に支えられ、何かあったら『助けて!』と言い合える町に」
今、みま~もの理念であるこの言葉が身に染みて心に響く・・・。
そうだ!これしかない!心からそう思う。
平成29年5月8日、当院が地域に暮らす人たちの健康を支える拠点として!
そしてみま~もの、アキナイ山王亭に続く地域活動の拠点として、『 おおもり語らいの駅 』がオープンしました。
オープンして半年、地域の様々な団体と連携した事業も始まっています。
おおもり語らいの駅は、自分自身が参加することで楽しさや豊かさを実感し、人と人とがつながり、そのつながりから何かを生み出す場所。