1週間ぶりに大森に帰ったら目を疑った。町が泣いていた。
よく足を運んだ店は失くなっていた。隣りの店の営業時間のお知らせには、いつ店を開くかが記されていない。
アキナイ山王亭隣りの蕎麦屋が気になって足を運ぶ。店長が厨房でいつも通り働いていた。「どう?」と思わず聞いてしまった。
酒類を提供できず、夜は早めに店を閉めてしまっているそうだ。
「ただの蕎麦屋になってしまいました。早く腕を振るいたいですよ!」酒に合う肴を常に向上心を持って作り続けていたよね。
「最後になるかもしれないから、蕎麦食っていきませんか?」
「何言ってんの!落ち着いたらアキナイ山王亭におおぜい仲間呼んで飲み会やるから!一緒に踏ん張ろう!」
そんなことしか言えなかった。誰もいない店で久しぶりに外食をした。季節の抹茶そばは、おいしかったがほろ苦かった。
この町で、前を向いて夢を追う大人たちがたくさんいて、その大人たちを見ながら、子どもたちが成長していくという日常がもう1年以上戻ってきていない。親以外の大人たちとのつながりが子どもたちになくなっている。ということは、パパやママも、コロナ禍で子育てを自分たちだけで背負って今を過ごしているということ。
大人同士のつながりの循環、世代を超えたつながりの循環を、本気で考えていかないと町の灯りが消えていってしまう。
帰り道、みま~も協賛地域密着プロバスケットボールチーム『東京羽田ヴィッキーズ』の看板が目に入った。前を見つめ、ボールを追う選手。「
そうだ!ヴィッキーズの〇〇さんに今感じたことを話してみよう!一緒に何かできることがないか考えてもらおう!」
「専門の枠を超えて、士業の人たちに呼びかけて何でも相談会をアキナイ山王亭でやってもいいな。対面とオンラインどちらでも可士業の方々には昼飯は隣りの蕎麦屋で出前を頼んでもらう」
小さなことでも、ちょっとしたことでも、前を向いて自分以外のことに目を向けようと思ってくれる仲間を広げていくしかない。自分ができることは、みま~も協賛の企業・事業所のみんなに力を出してもらうこと。この町の今のために、この町に暮らす子どもたち、語らいっ子に元気な町を残すために (*^-^*)