介護保険制度が誕生して8年余・・・。この制度が誕生して、ケアマネージャーという専門職を、何もない中からわざわざ生み出した・・・。
実際のケアや、介護に直接関わることのない、
「コーディネート」を業とする専門職の誕生でした・・・。
そして、今また、地域包括支援センターが、地域で高齢者を支える「地域包括ケア」の中核機能を果たす
コーディネート機関の役割として期待されている・・・。
措置の時代・・・、利用者・家族に選択権がなく、利用の有無や、利用頻度などを決定するのは行政担当者・・・。
これに比べれば、今、利用者・家族の意見をもとにサービスを調整する専門職が生まれ、今また、地域包括ケア、地域に暮らす方たちとのネットワーク構築をコーディネートしていく機関(地域包括支援センター)が歩み出したことは、うれしく思っています。
ただ、目の前にいる人に直接何かを行う・・・、何かを生産するというものではないこの職業に、きちんとした価値をつけなければ、現場が苦労するだけ。もしくは、せっかく生み出したのにまったく機能しないということになりかねない。
例えば、介護保険制度の中核を担うケアマネージャーは、自分たちが行うケアマネージメント業務単体で、事業を行っていける状況や介護報酬体系にはなっていない。
地域包括ケアの中核機能を期待されている地域包括支援センターも、各自治体からの委託料は変わらずに、職員体制も変わらず、今ある業務に、更に+アルファーで
地域のネットワーク構築という業務が可能なのか???
そこに働く専門職たちの「やる気」というものだけでは、解決できない問題がそこにはあると思います。
コーディネートが業として成り立つための報酬体系、コーディネートという成算部門ではない、言葉は悪いですが、
金のなる木ではない部門の価値を、法人が理解できる素地をつけなければなりません。
法人に対しての理解や説明まで専門職にさせるようでは、どんなにやる気がある専門職個人や機関も疲弊しますよ!
いつまでも、そこに所属している個人個人のやる気に依存しているだけではない体系に、介護分野の土台を載せなければ、これから加速度的に進んでいく高齢化に、質も量も、いつまでも追いつくことはできないでしょう・・・。
コーディネートという業が、根付いていく成熟した制度体系が求められていると感じます。
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岡山市で地域包括の職員をしています。
ご指摘の通りです。
介護保険改定が3年がたちますが、業務に振り回される状況は
かわりません。
この4月の改定に期待してだけにみんな先の希望を持てなくなっています(給付管理費のことです)。
「コーディネートという業が、根付いていく成熟した制度体系」は
当面、政権でも変わらない限りありえない状況ですね。
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岩清水さん、コメントありがとうございます。この業界の専門職が、せめて、やりがいや希望だけは持てる時代になればと思います。