おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)に発足まもなくから関わってくださっている、東京都健康長寿医療センター 研究員 Nさん 。
このNさんのみま~もまとめ集の原稿が本人から手元に届いた。
みま~もまとめ集「みま~もの軌跡(仮題)」は、みま~もが平成22年度より助成を受けている「大田区地域力応援基金助成事業(2年間)」で、初年度より2年間予算計上し取り組んでいるものです。
地域包括支援センターが核となり、地域の医療機関・介護事業所・民間企業・商店街など協賛事業所を募り、会を発足。
地域づくりセミナー、キーホルダー登録システム、みま~もステーションなどの事業を展開。要介護高齢者だけでなく、まだ介護を必要としていない高齢者と日常的なつながりを生み出し、支援が必要となる適切な時期に、地域のつながりから、医療・保険・福祉専門職につながるシステムを地域に根付かせていく。
このみま~もが4年間かけて築いてきた、地域住民と、医療・保険・福祉専門職、専門機関、行政機関とのネットワーク構築システムを理論化し、どこの自治体でも、どこの地域包括支援センターが取り組んでも実現できるネットワーク構築のあり方を、このまとめ集を通して発信できればと思っています。
このまとめ集でNさんは、「そもそもネットワークとは何なのか?」、「ネットワーク組織の利点」を切り口に、みま~もの取り組みの一つひとつの有効性を紐解き分析していきます。
・ネットワークの定義とは、「価値観を共有するものが、補完関係で結びつき協力し合うこと。」
地域包括支援センターを中心に立ち上げるネットワークでは、高齢者が安心して暮らせる体制をつくるといった価値観がネットワークの構成員に共有されている必要がある。
・「協力しましょう!」、「連携しましょう!」と言われても、何のためにどんな協力をすればよいのか伝わらないといったことがあります。連携すること、ネットワークをつくることが目的のネットワーク事業は形骸化したものになります。
たとえば、ネットワークづくりを目的とした会合や事例検討会がありますが、それは単なる交流会であり、次につながるものとはなりえません。
目標は具体的であることが重要です。連携することそのものが目的となり、具体的な目標がないと、実際に事業を行う中でかかわる人たちが何をしたらいいのかわからない。具体的な活動の明確さが欠けるだけでなく、活動に参加する人の積極性も引き出すことができない無駄な活動に終わってしまう。
・事業所を単なる「営業」とはみなさない。名刺交換だけでは終わらせない。
どんなサービスを提供しているのか?どんな事業を展開したいのか?どんなサービスを提供するのか?そして、その人が今、どんなケースや利用者を抱えているのか?困ったことはないのか?を聞いてみましょう!!
これは、ネットワーク構築のために有益でもあり、地域包括支援センターそのものの業務です。日々の関係性が適切な対応を生むのです。これは、地域包括支援センターの業務である「包括的継続的ケアマネジメント」であります。
「また営業が来た・・・ 」と考えるのか、包括的継続的ケアマネジメント業務あり、自らの情報収集と捉えるか・・・。
Nさんの原稿はまだまだ途中のようです・・・。
ですが、会発足当初からかかわっている研究者のNさんしか書くことのできない分析・整理された未完原稿を読み終え、仕上がりがますます楽しみになりました。
先日、私が書き終えた75000字の原稿。そしてN研究員の原稿を柱に、各メンバーが書いた原稿をコラム形式で盛り込み、完成させていく予定です。
出版予定は来年度5月頃の予定です。完成した日には、ここでもお知らせしますね!!
おいしそうですが、これ全部食べれません・・・。
↓