みま~もは、平成20年4月発足当初から
「いくつになっても安心して暮らすことのできるまちづくり!」 を合い言葉に活動を重ねてきた。
しかし、私の中にはこれだけではない思いをずっと大切に抱いて、みま~もを取り組んできたものがある。それは、
医療・介護業界の専門職たちが、自身の将来への希望やスキルをこの業界で持つことができず、自ら選んだ専門の仕事から離れていく現状を変えたいという思い・・・・。
優れた人材たちが未来を描けずに地域から去っていくのをもう見たくない!自分の専門職としての力を生かせる場!自分自身の専門職としてのネットワークが築ける場。
「事業所や専門の枠を超えて、この地域の専門職は地域の専門職が育てる!そんな夢のような仕組みを創りたい。」これが私をみま~も発足へと突き動かしたもう一つの思いなんです。
その思いを確信にしたのが、数年前にみま~も代表中村さんから教えてもらった
『 プロボノ 』 です。
プロボノとは、社会人が自らの専門知識や技能を生かして参加する社会貢献活動。ラテン語の「Pro bono publico (公益のために) 」 からきている。プロボノの発祥はアメリカ。
公益の無償奉仕といえば、ボランティアが思い出される。このボランティアとプロボノとの違いは、従事者の職能を生かすかどうかにある。
まず狭義のボランティアは、従事者の能力を問わず 「時間」 (単純労力) のみを提供する。 一方プロボノは、その人が自分の職業を通じて身につけた「職能」を提供する。例えばプログラマーならシステム開発能力を、建築家なら建物の設計能力を提供します。
プロボノはボランティア活動の一形態だが、社会人が仕事を続けながら、またその仕事を通して培ったスキルやノウハウを提供するということから、参加のハードルが低く、継続しやすいというメリットがある。
また、支援する側もプロボノ活動を通して幅広い社会参加の機会を得られ、同時に自身のスキルアップも図れるという点から、世界中で社員にプロボノ参加を促す企業が増えている。
地域で働く私たち専門職と、地域で暮らす人たちが一緒になって、自分では「SOS」の声を上げられない高齢者を支えあう仕組みづくり。これをずっとずっと模索しながら、現段階まで歩みを進めてきた。
専門職であるメンバーが、個々の自分の担当する利用者だけでなく、もっと広い視野で 「地域」 を考える。見つめていく。
広い視野を持つことで、自分の「専門」を改めて見つめ、時に、誇りに感じている自分がそこにいることに気づく。
この「誇り」があって初めて、私たち専門職は、仕事を続けていく意義を見出すことができるんです!
『 プロボノ 』 私たちは気づかずにこの仕組みをみま~もを通して築いてきたのかもしれない。