1月25日(水)世田谷区地域包括支援センタースキルアップ研修に大田区高齢事業課 N係長とともに参加してきました。
まず、N係長が大田区の見守りネットワークの取り組みについて、『 大田区における地域包括支援センターの基本方針 』を基調に話す・・・。
この基本方針の中で、とくにN係長が強調していたのは、
「超高齢化社会の到来や社会状況が変化する中、地域包括支援センターだけで個々に対応していくのでは、限界が出てくる。
自治会・町会や民生委員、事業者などと連携し、 地域力を活かした見守りネットワークの構築を地域包括支援センタ核となり、構築していく・・・」 という点。
つまり、大田区が基本方針の中で描く地域包括支援センターの役割は、
実働部隊ではなく、地域力を活かした見守りネットワークを構築する核となる
コーディネート機能だということ。
それを受けて、私が、『 地域包括支援センターの可能性 』 をテーマに話しをしました。
・今、求められている地域ネットワークシステムとは何なのか。
・地域包括支援センターが、ネットワーク構築に向かうことができない要因は?
・そもそも、ネットワーク構築は誰のために行っているのか?
・ネットワーク構築・・・、それ自体が目的・目標ではない。
・では、私たち地域包括支援センターが向かうネットワークの目的は?
・今、大田区で形づくろうとしている見守りネットワーク構築の意味。
・本来サービスが必要だが、自分ではサービス利用までたどり着くことのできない、SOSの手を自ら挙げることのできない人たちをどうするか?
・この点について、自治体としてどちらの道を選んでいくのか?
このようなことについて、みま~もを取り組む中で考えてきたことを話してきました。
今回は、行政の高齢担当者、地域包括職員が対象ということで、話す内容も、今までの集大成のつもりで資料をまとめました。
写真と音楽(小田和正:たしかなこと)でみま~もの4年間の歩みを綴った「みま~ものAYUMI」も、みま~もステーションの取り組み内容を新たに追加!
『 みま~ものAYUMI Ⅲ 』
このPARTⅢのニューバージョンもお見せしちゃいました!

今、どこの自治体、地域包括支援センターも、ネットワーク構築に向けての一歩を踏み出しています。何かしらを始めています。
だからこそ、今、ネットワークシステム構築に向けた議論が必要なんです。
やらされてやるものではない、無理をしてやるものでもない。
自分たちが本来持つ専門性を発揮できるために協力を求め、必要性を伝え、つながっていくもの。
多職種連携だけが、地域包括支援センターが築くネットワークではありません。自治・町会、民生委員、地域にあるさまざまな団体、企業、すべてが私たちの対象です。
幅広い層とつながり合うのですから共通のツールが必要となる。共通の言語化も必要になる。
目的が明確になって、自分たちに必要性が「ストン!」と落ちたとき、「今何をすべきか・・・」ということが見えてきます。
今回の世田谷区の研修は、自分自身も、もう一度立ち止まって、ネットワーク構築というものについて考える機会をいただくことができました。
世田谷区の地域包括支援センター(あんしんすこやかセンター)のみなさん。お疲れ様、ありがとうございました!
何かあれば、お気軽に我が包括へご連絡くださいね。
世田谷区スキルアップ学習会に向けて作成した資料の抜粋は、こちらをクリックしてご覧下さい。