連携、ネットワーク構築・・・。
この言葉は、医療・福祉専門職にとっては、心地良い麻薬のようなものなのではないかと最近思うことがある・・・。
専門用語が通じる者どうしで、地域に暮らす人たちと自分たち専門職が関わるほんの一瞬を抜き出して、「自分たちができること!」という一方的な「善」を押し付ける・・・。
それだけならまだいい。
「連携!」という言葉尻を利用して、専門職というただでさえ限定されたグループの中で、仲良しグループの定期飲み会。
しかし、当事者たちはこれで「地域連携」が深まっていると自己満足・・・。
一時の盛り上がりでそのうちだんだんとフェ-ドアウト。
確たる目的があって集っていた訳ではないのだから、当然といえば当然の結果といえるでしょう。
連携・ネットワークというものは、本来、集う者たちが共通の課題を共有する具体的な「目的」というものがあるもの。
その目的に向かって具体的な取り組みを行う中で生まれる関係性・・・。それが本来の連携・・・。
この目的に向かうために各分野の組織、団体がつながり合うことで可能となることがある。そのために組織と組織が目的実現のために協力し合うこと、それがネットワーク組織です。
飲み会や親睦を否定しているのではありません。それだけでは何も生まれやしない!それを言いたいのです。
昨日、大田区・大田区三医師会(蒲田・大森・田園調布)・大田区の各職能団体が共催する 第1回在宅医療連携推進協議会全体会 区民公開講座
「待ったなし!超高齢社会をどう乗り切るか」 のシンポジウムにシンポジストとして参加してきました。
私は今回のシンポジウムの中で、地元大田区での開催ということもあり、あえて言わせてもらったことが二つあります・・・。
一つは、聞いている専門職に向けて・・・。
在宅医療、在宅介護・・・。この専門職間で築く
「支援のネットワーク(対応のネットワーク)」、はたしかに重要・・・、
ただ、それだけでは地域に暮らす人たちの本当の安心にはつながらないということ。地域住民の本来あるつながりから私たち専門職に適切な時期に、つながる地域と専門職たちの連携が求められているということ。
そろそろそこに専門職が視点を持たなくては、超高齢社会を迎えさらに増える課題に、専門職自体が疲弊してしまう。
もう一つは、行政機関の方たちと、区民の皆さんに向けて・・・。
行政の方々には、「みま~もで生み出した『キーホルダー登録システム』の本来の目的・意味を決してブレないでいてほしい」という思いを込めて、
区民の方々には、「このシステムを地域で広げてほしい・・」という思いを込めて、最後にこう付け加えた・・・。
「このシステムは大田区の宝となるシステムです!!」 と・・・・。
シンポジウム終了後、多くの方が私のもとに来て思いを伝えてくれた。
区民Aさん:
「今日はありがとう!一つひとつのお話が心に沁み通りました。私たちもあなたと同じ思いです!」(地域の方々にそう言ってもらえることが、何よりもうれしいです。)
行政職員の方:
「やっぱり本物はちがいますね。みま~もが取り組んできたものを、私たちもまねですがやっていきますよ!」(何をおっしゃいます・・・。行政の方々の理解がなければ、みま~もはここまで成長することはできませんでした。)
そして、私たち大田区の在宅医療の要として、そして今回の区民公開講座の中心として取り組んできた、鈴木内科クリニック 鈴木 央 医師は、
「在宅医療については、ある程度形ができつつあります。これからは澤登さんの言う地域連携を、行政も含めて取り組んでいきたいと思います。力を貸してください!」
と、さらなる思いを伝えてくださいました。
先生!
大田区発信 地域包括ケア! ~町づくりのために専門職ができること~
このテーマに向けて、自分ができる限りの力を注ぎたいと思っています。
区民公開講座シンポジウムにて使用した私のデータはこちらからご覧になれます。
1月19日(土)第1回 在宅医療連携推進協議会全体会 区民公開講座が、蒲田駅そば東京工科大学にて開催されました。
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14時30分から、3会場同時開催で取り組みが行われています。
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第2会場では、専門職を対象とした講座を大田区の各職能団体が中心となり開催しています。
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みま~も協賛事業所 (株)ファーコス あい薬局 Iさんも、薬剤師代表として話しをしていました。
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第3会場では、地域密着型サービスについて・・・。
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みま~も協賛事業所 (株)アクセス 代表取締役 Tさんも、地域密着型サービスについての理解を広めていました。
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そして第1会場! 「待ったなし!超高齢社会をどう乗り切るか!」
基調講演がまもなく始まります。
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第1部 基調講演 司会は、高瀬クリニック 高瀬 義昌 院長
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基調講演 : 「地域で支える認知症の介護連携」 浴風会ケアスクール 服部 安子 校長
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第2部シンポジウム 「認知症で困ったときの医療介護の工夫」
シンポジスト:公益財団法人 東京都保健医療公社 荏原病院 神経内科部長 田久保 秀樹 医師
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シンポジスト:アスナロ介護ステーション ケアマネージャー 井出 恵美子さん
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私も、大田区の地域包括ケアの構築に向けて大田区で働く専門職、そして地域に暮らす人たちに協力を求めました。
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