民生委員会長 Tさんから連絡が入る。
「委員も世代交代があって、新しいメンバーが増えたのよぉ~。地域包括支援センター入新井さんのことをしっかりとわかってもらいたいと思っていて今度みんなを招集するので話をしてくれないかしら・・・・・?」
T 会長とこのように気軽に話をできるようになって、もう5年ぐらいになるでしょうか?
きっかけは・・・・? そう、キーホルダー登録事業だったんです!
今から5年前の8月1日、「おおた高齢者見守りネットワーク」 (愛称:みま~も) として、キーホルダー登録事業をスタートさせた。
準備期間わずか2ヶ月で、消防・警察・行政、そして地域包括支援センターに協力を求め、スタートさせることができたのは、それまで 『 みま~も 』 が築いてきたネットワークの力が、キーホルダー事業をスタートさせるという目的に向かって、最大限発揮できたからに他ならない。
キーホルダー事業申請スタートの3日前、民生委員協議会に
「絵描きナース」 (当時いた我が包括支援センター職員、現在は仙台在住) が協力を求めるために参加した。
「これからちょうどお風呂券配ったり、一人暮らし訪問が始まるのよ!」、「とりあえず説明するからあとは入新井さんにまかせるわよ!」
「この枚数じゃ足りないからもっと持ってきて・・・!」
キーホルダー事業の申込書をとりあえず200部 持たせたのですが、会議途中、絵描きナースが走って事務所に戻ってきた。
「 澤登さん!200部では足りませんっ! あと300枚持ってきます! 」 息を弾ませながら、うれしそうに私に報告する絵描きナースの表情を今でも忘れることができません。
申請を開始するにあたって、私は数にこだわりました。登録者が増えること、それが区への理解につながる。一任意団体として始めたキーホルダー事業・・・・。
この事業をなくさないためには、登録者を増やす!これ以外に方法はなかったのです。
産声を上げた「キーホルダー事業」を、最初にこの大森地域で広げてくれたのが、我が地域の民生委員の皆さんだったのです。
あれから5年、今でも変わらずに民生委員の皆さんは私たちの揺るぎない協力者です。
今回も行政主催の定期的な民生委員協議会ではなく、新しい民生委員の皆さんに、わが町の地域包括支援センターを理解してもらうべく、自分たちで集まりを企画してくれたのです。
「このキーホルダーを広げるために、澤登さんたち本当に動きまわってたわよね。私たちもがんばったわ・・・・。
それが今では大田区のどこに暮していても登録することができて、全国に広がっているんですもの。すごいことよね。」
人と人との関係性は、ある日突然できることなどあり得ない。日常の積み重ねの中で、共有できることをどれだけ持ち得ることができるか? それ以外に相手を理解できることなどあろうか。
私たちは、「みま~も」 という
特別なこと をしているなどとは思っていない。
わが町に暮す人との日常の中での関係性の中から、医療・保健・福祉専門職として必要だと思うことをやってきただけ。
ただそれだけのことなのですが、このやってきたことを住民の皆さんが同じように必要だと感じていてくれる。
このことだけは、みま~もに関わる専門職の誇りです!
キーホルダー登録事業申請開始3日前の記事 「 こうと決めたらやってやる! 」 はこちらをクリックしてご覧ください。
わが町の民生委員の皆さんが自主的に開催してくれた 「わが町の地域包括支援センターを知る会」に、たぐナース・主任ケアマネジャー くりっきー と参加してきました。
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地域包括支援センターについて、そして 「みま~も」について、1時間ほど話をさせてもらいました。
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わが町大森の地域密着百貨店 「ダイシン」の本屋さんでは、今話題の朝のテレビ小説 「花子とアン」 とみま~もくんが、隣り合わせで売られています
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