大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2009.3.14ごあいさつ
  •  「異動、転勤、退職・・・」3月はそういう時期ですね・・・。
     今日、わが事務所に異動のあいさつと、後任の方の紹介にみえた二人のスーツ姿の男性・・・。
     施設の方でも、在宅サービス事業所の方でも、行政機関の方でもありません・・・。
     地域にある大手銀行の支店長と、後任の支店長・・・。
     この銀行の支店長との出会いは1年半前にさかのぼります・・・。
     銀行に毎日決まった時間に、日課のように訪れるAさん。亡くなったご主人が今も生きていると思い込み、定期の解約や、預金を下ろしに来るのだが、すでにこの銀行にご主人の口座はない・・・。
     財産、預貯金の管理もできなくなった・・・。一人暮らしの中で、他の人は「自分の財産を奪う人・・・」という認識が芽生えてしまい、他者との交流をシャットアウトするようになる。
     そして・・・、ご主人は生きているという世界の中でたった一人・・・。
     唯一の地域との交流の場が、ご主人の財産を奪っていると思っている、この銀行でした。
     日々訪れるAさんは、「銀行がご主人の財産を奪った!」と、窓口で大声で財産を返すように訴える・・・。
     銀行としては、窓口でAさんの訴えにずっと耳を傾けることはできず、支店長が、Aさんの担当となり、半年以上対応してくれていた・・・。
     そして、「地域包括支援センター」という存在を知り、相談に来てくれた・・・。
     あれから1年半、Aさんは、今でも銀行に訪れているようであるが、私たちに相談を持ちかけてくれてから、銀行としても、「自分たちだけで対応しているわけではないという気持ちを持ってくれているようです。
     異動や転勤で、地域の銀行の方が普通にあいさつに来る。「あの時はいろいろとありがとうございました!」「いえいえ、どちらへ異動ですか?」
     パッと見、この3月のどこにでもある、普通にある光景ではあるが、これが地域包括支援センターと、地域の銀行の支店長というところが、なぜかうれしい・・・。
     一人暮らし高齢者の増加、そして認知症の増加・・・。地域で支えあうことがどうしたって必要です。地域住民、専門職だけではなく、地域にある商店街、様々な店舗、コンビニ、銀行・・・。
     そこに働く皆さんも、この支え合いの一員になっていただくことは、私たちにとっても心強いこと。
     「自分たちでできる範囲の手をさしのべよう!」
     そう思っている、地域の社会資源である企業等は、たくさんあるはずです。でも、「地域包括支援センター」の看板を掲げ、居を構えているだけでは、見えてこないんですよね・・・うっとり
     
     来週は、認知症サポーター養成講座を、また別の銀行から依頼を受け、行ってきます。この銀行では、全職員対象にこの講座を企画してくれ、午前と午後の2ステージ開催!
     ほかの地域包括支援センターの方が、銀行の窓口業務を行っている職員向けに、そして私は、営業の職員向けに話をします。
     区の担当者が、「沢○さんは、営業向きだから・・・・」と、白羽の矢を立てたようです。一体私のどこを見て、「営業向き」なのか???まぁ、いいか! jumee☆whyL
     さぁ、3月、異動、転勤など様々な別れもありますが、また新しい出会いの4月が始まります。新年度まで、もうすぐですね。
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