大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2010.10.24優先順位・・・
  •  仕事帰り、外はしっとりと冷たい雨が降っていた・・・・。
     踏み切りを渡ろうと思って待っていたが、上下線とも一番電車が多い時間、なかなか踏切が開かない。
     目の前で、女学生が自転車を支え、傘も差さずに雨にぬれながら踏切が開くのを待っていた。かばんも荷物もびしょびしょになりながら・・・・。
     そこへ、初老の女性が歩いてやってきた。女性は踏み切りの前に来ると、動作を止めることなく、自然に学生に傘をさしのべた。
     「参っちゃうわよねぇ~。ぬれちゃうからもう少しそばに寄って!」
     後ろで見ていた私・・・。学生は最初戸惑っていたが、女性の傘に近づき、いつしかそこに会話が広がっていった。
     べつに少し濡れるだけ。傘を差し向けられなくても何とかなる。でも・・・・、
     このように自然に傘を差し向けられると悪い気はしない。人のさりげない善意に、思わず傘の中に入ることができる。
     「傘がちょっと小さいみたいね。ごめんね」
     「いいえ、ありがとうございます!」
     自ら人との関係を絶つ人たちがいる。人との関係性から遠のいている人たちがいる。
     でも、誰が好き好んで関係性を絶つ人がいよう!さまざまな人生の中の要因で、今現在そうなっているだけ。最初から人との関係がない人などいない。
     そこを信じましょう。断られたら、また手をさしのべればいい。人の心は日々変化するもの。
    「手をさしのべられるのを拒否する人、迷惑と思う人」そんなことはないんです。さりげない善意に戸惑っているだけ。
     まちがいなく言えること!
     いくらその人が、人との関係性を拒んでいようと、誰かが手をさしのべればその人は見える景色が変わるということ。とくに、弱い体場に立って、自分ではどうにもならない状態でいればいるほど、見える景色が変わるんです!
     私はそう思っています・・・・。
     
     そうこうしているうちに踏切が開く。 
     「こんな雨で傘も差さないで・・・・、大丈夫?家は近いの?気をつけてね!」
     「はい!ありがとうございます!」
     二人は踏み切りを渡って、そこから分かれていった・・・。
     
     この話しの題名が、どうして 「優先順位」?
     そう思っている方も多いはず。
     じつは、女学生の後ろにいた私も、大きな荷物を両手に持って、傘も差さずに立っていたんです・・・ 
     傘を持った女性は、そんな私の前を通り過ぎ、学生に傘をさしのべたのです・・・ 
     いいんです、全然いいんです・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
     このような、人たちの心の行き来が地域中に広がれば、まちがいなく何かが生み出されるはず。そんな思いを、二人の後ろから見ていてふっと感じました。 
     びしょびしょになりながら・・・・・・・
     
    見る、見える景色は日々変わるんですよね・・・。
          ↓
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    事業所: 未分類

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    “優先順位・・・” への1件のコメント

    1. 中村 より:

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      笑えるね!
      でもカゼ引かないでね!!

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