平成14年11月、30歳から働き始め、高齢者福祉の考え方、介護の基礎を一から教えてもらったデイサ-ビスを、次へのステップのため退職した。
ご夫婦で通っていた I さん。奥さんの方が、歩行時等介助が必要だったが、社交的で職員や他利用者とすぐに打ち解け、デイサ-ビス利用もすぐ慣れていった。
一方ご主人は、うつの既往もあり、来所しても持参した本を読み耽り、同じテ-ブルの方とも話すことが少なかった。
利用を重ねても、他利用者と話すことはほとんどなかったが、本を読んだり、好きな俳句を考えたりとご自分のペースでデイサ-ビスを利用していたように思う。
退職まであと数日という I さんの利用日。来所してからずっと腕を組み、何かを考えていた I さんが、職員に筆と色紙を用意させ、俳句を書き始めた・・・。
「君船出 祝う如く 菊薫る」と・・・・。
今、その色紙はわが家の玄関の壁に貼ってある。出勤の時にはいつも目に留まるように・・・
お正月の川崎大師は、自宅から歩いて10分。厄年の私を迎えてくれました。
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