大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2007.11.11地域包括支援センター3職種の役割
  •  「今まで何のためにがんばってきたのか・・・」、「早く死にたい・・・」
     最近、訪問した時によく聞く言葉です。
     包括支援センターへの相談内容で一番多いのは、介護保険に関することだが、介護保険を申請し、ケアマネ-ジャ-につなぎ、サ-ビスを入れたからといって、その方が住み慣れた地域で暮らし続けていけることにはならない。
     高齢独居・夫婦二人世帯が、全世帯の中で45%。路地に家が4軒並んでいたら、2軒は高齢者だけの暮らしです。
     介護が必要な人を介護している人も要介護者。しかも最近では、社会の歪みから子どもとの同居世帯であっても、子どもが職を失い、介護と自暴自棄から虐待に至る、というケ-スも少なくない。
     私たちの日々の相談業務で最近は、当事者に必要な家族支援を考えることも多くなっている。
     高齢者福祉の総合相談窓口が「地域包括支援センター」の役割だが、今後は、社会福祉・医療全般の総合相談窓口としての機能と、スキルが必要となってくると感じている。
     包括支援センター三職種の中でも、「社会福祉士」・「保健師または、在宅経験のある看護師」の視点は重要だろう。
     また、主任ケアマネ-ジャ-は、「多問題を抱えている家族を担当している地域のケアマネ-ジャ-への支援」という視点を確立してほしい・・・。
     今の社会の中で、たとえサ-ビス事業所とケアマネ-ジャ-が連携をとっていたとしても、多問題家族支援を1ケアマネージャーとして関わることは困難です。
     介護保険制度が始まり、まだ7年。どんなにベテランケアマネ-ジャ-でも、7年の経験でしかないのです。(地域包括支援センターの主任ケアマネージャーも含めて)
     しかも、3~4人という少人数のケアマネ-ジャ-の事業所が多く、経験の浅いケアマネ-ジャ-への資格に対する理念構築、実際のケアマネジメント指導は事業所単位ではほとんど行われない。
    いきなり担当ケ-スだけが増えていき、経験やケアマネ-ジャ-としての理念は積み上げていけず、擦り減るように仕事をこなす。
    理念が育っていないのだから、大変なだけの仕事にやりがいを持てず辞めていく。
     包括支援センターの主任ケアマネージャーは、「ケアマネージャー」と関わる際に、各事業所のケアマネージャーとしてではなく、地域のケアマネージャーとして、相談・支援にあたってほしい。
    制度に対する解釈や、確認が「地域包括支援センター主任ケアマネージャーの役割」と、地域のケアマネージャーから認識を持たれるようであれば、それは行政の給付係の出張所でしかなく、相談・支援とはならない。
     地域のケアマネージャーが求めているものは、そこではないはずです!!
     今の社会の中で、総合相談としての機能を、地域ネットワークの機能を本当の意味で果たしていくためには、包括支援センター職員自身が、それぞれの専門職種として、同じ地域の専門職種とどう連携を構築していくかを考えていかなければならないと感じている。
    山形県にある山寺 立石寺。奥の院まで登る中間地点に位置する仁王門。秋の気配が迫っている。
                 ↓
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