ある地方の行政関係者と話しをしていたときに、話題はSOSみま~もキーホルダー登録システムの話題になりました。
「一度聞いてみたいと思っていたのですが、どうして自分たちで形作ってきたキーホルダーを、行政に戻すようなことをするんですか!
このシステムは、立派に市場原理にのせていけるじゃぁないですか!」
私はこの方の質問には答えず、このようなことを聞いてみた。
「今まで、一任意団体の取り組みが、自治体のサービスになったようなことってご存知ですか?」
すると、その方はこう言いました。
「そんなもん、あるわけないじゃぁないですか!私が知る限り、実例がありませんよ!」
この方は、SOSみま~もキーホルダー登録システムを評価してくださっていて、このようなことを話してくださったのでしょう・・・。
私はこう思うんです・・・。
たしかに、この取り組みは、行政のトップダウンでスタートしたとしたら、今のように、地域包括支援センターも、各自治・町会も、民生委員の方々も、そして、地域住民も、主体的にこのシステムに関わることはなかったでしょう。
でも、このキーホルダー登録システムと、民間の緊急通報サービスや、都内でも取り組まれている「救急医療情報キット」などとの一番のちがいは、
地域包括ケアの中核であり、高齢者の総合相談窓口であり、医療・福祉の専門職が配置されている、「地域包括支援センター」を、申請の窓口とし、情報が集約される場としている点です。
この地域包括支援センターを、このシステムの拠点としていることで、消防・警察・行政機関・医療機関との連携がスムーズにでき、なおかつ、常にご本人の最新の情報が、本人任せではなく地域包括支援センターの台帳として保管されていくのです。
そして、本人の状況に変化があれば、そのまま、地域包括支援センターが、今までの情報の蓄積をもとに、支援に入ることができるというのも他のサービスにはない利点といえます。
このように、公的機関がキーホルダー登録システムをきっかけに、具体的な形を軸に横につながるということに大きな意味があるのです。
でも、それだけでは不十分。
今後、この取り組みがさらに広がっていくためには、それこそ民間のみなさんに、各機関の情報共有を可能にするシステムの開発など、より安心・安全に配慮した形を模索してほしい。
地域包括支援センターという、行政からの委託機関というものを最大限に活用した、このシステムを生み出したのは、たしかに「おおた高齢者見守りネットワーク」という一任意団体です。
ですが、システムが軌道に乗った今、さらにこのシステムを待っている多くの区民、そして、他地域の方々に届くためには、手放すことを視野に入れた動きが必要でした。
だからって、私たちに何も残らないわけではありません!
実際このシステムを生み出したノウハウは、今後もみま~もを取り組んでいくうえで・・・、地域住民とつながっていく視点を持つ上で・・・、大きな自信となりました。
また、このみま~もの取り組みを全国区にしてくれたのも、このシステムがあったからこそです。
よくよく考えてみれば、ただのキーホルダーなんですよね
でも、この
「ただの、たかが、」 キーホルダーに生命を注入したのは、紛れもない、この大田区で生まれた一任意団体である
「おおた高齢者見守りネットワーク」(みま~も) だということ。
それでいい・・・。
このシステムは、生み出してみてわかったのですが、本来で言えば公的機関が実施主体であるべきもの。
でも、誰も考えつかず、連携構築もできず、私たちがこの会で育んできたネットワークを駆使して形作ったのです。
あとは、このキーホルダーの成長を見守る。
このシステムがさらに成長して、反抗期がやってきて道を外しそうになったら、
「そうじゃぁね~だろ!」 と、正しい道に戻してやるぐらいのことはしてあげましょう。
なんせ、私たちは生みの親なんですから!!(笑)
いいものは広がっていけばいい。必要と思ってくれている、日本国中すべての人に届いた方がいい。
みま~もの仲間たちと、誓い合ったことを昨日のように思い出す・・・。
「SOSの声を上げられない人たちに、自分たち専門職の手をさしのべるまで・・・」
そう、キーホルダー登録システムは、まだ通過点。その先に本来自分たちがやるべきことがある!
だから、これでいいんだよね・・・・、ねっ、
みま~もくん
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ってみま~もくんも言ってると思います!!