今の混沌とした時代の中で、目に見えないものが、大切な世の中になってきているような気がしてなりません・・・。
人と人とのつながり、思いやり、自分以外の他者へ届けるさりげない優しさ・・・。
少なくとも、私たちが暮らす地域という単位に、少し前まであった目に見えない人と人との関係・・・。
高齢化の進展に伴い、最近はどの研修やセミナーに行っても、
「ネットワークの構築」に関する話題が絶えない・・・。
他職種の協同、地域との連携・・・、この仕組みづくりを説明するために、本人・家族を中心に、その周りにいくつかの○が並び、その〇の中に、ケアマネージャーや包括や、各行政機関、町会・自治会が囲んでいる図が、大流行りです・・・。
「このような地域ネットワークシステムをつくりましょ――!!」
なんてね。
でも、この図のようなシステムは、目には見えない、人と人とのあたたかいつながりで形づくられていくという大前提があって、初めて地域に根ざし、機能していくシステムになっていくということを、声を大きく訴えたい!
図をもっともらしく説明する方がいますが、この図の通りに、人がつながりあう、支え合いのネットワークが構築できたら・・・・と私も心から思いますよ!みんな追い求めていく図式は理解しているんです。
ただ、このようなネットワークをつくるためには、どれだけの思いや時間を込めなければできないことか・・・。そこの具体的なところで苦労しているんです。それぞれ100の地域があれば、100通りの地域特性があるんですから・・・。話している人自身は、そこをわかっているんですかね~???
実際に具体化している自治体や、地域には、それだけのイメージを具体化していくための話し合いの積み重ねと、熱意と情熱、様々な人たちの動きがある。
そして、まずは具体的な行動をする中で、自分たちの地域に本当に必要なネットワークを生み出しているはずなんです。
大切なことは、図では表せられない・・・、目には見えない思いや情熱・・・。その先に、システムの構築が見えてくるんです。
目には見えないものをこそ、この今の時代の中で、表現し、伝えていくんです。
以前にはどこの地域にもあった、他者への支え合い、近所づきあい。正直私たちの世代でも、このような地域の中の関係性を実体験している人たちは少ないんじゃぁないでしょうか・・・。
ましてや、私たち以降の世代の人たちは、まず、自分のイメージを持つことから始めることも、もしかしたら必要なのかもしれません。
目には見えないものをこそ大切に、地域に根づかせていくことの具体化をこれからも探っていきたいと思います。
ぜひ、春を感じてみてください!
↓